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アルシオン通信

Alcyon Blog

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2024年01月29日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年04本目】映画「市子」観ました。

劇団「チーズtheater」を主宰する戸田彬弘が、旗揚げ公演でもある舞台「川辺市子のために」を自ら映画化。
プロポーズされた翌日に突如失踪した女性の壮絶な半生を描く。
過酷な境遇に翻弄されて生きてきた主人公を杉咲花、彼女の行方を追う恋人を若葉竜也が演じるほか、
森永悠希、倉悠貴、渡辺大知、宇野祥平らが共演。
上村奈帆が戸田と共同で脚本を務め、戸田監督作『名前』などの茂野雅道が音楽を担当する。

3年間共に暮らしてきた恋人・長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズされた翌日、突如姿を消した川辺市子(杉咲花)。
呆然とする義則の前に彼女を捜しているという刑事・後藤(宇野祥平)が現れ、信じ難い話を明かす。
市子の行方を追って、義則は彼女と関わりのあった人々に話を聞くうち、彼女が名前や年齢を偽っていたことが明らかになっていく。
さらに捜索を続ける義則は、市子が生きてきた壮絶な過去、そして衝撃的な事実を知る。

【感想】
「市子」の涙が、笑顔が、突き刺さる。「救済」という言葉の意味を強く問いただす、リトマス試験紙のような作品。

まず、ストーリー、脚本。
「ある社会問題」を真っ正面から書き切った、これは相当な覚悟。
台詞も多弁にならず、そぎ落としも十分。
ト書きで状況設定をしていくのも好感度が高く。
映画としての質を十分に担保できています。

そして演出、演技。

豊かではないが幸せ、市井の人々の風景を十分に映し出す。
貧しさも不幸も避けがたい状況、解決不可能感もこれでもかと表現。
心が震え、歯を食いしばってしまうようなシーンの連続には体力的なものを要求されますが、
作品の主題からブレずにまっすぐな点は大いに共感しました。

そして演技。
杉咲花さん、、。
もはやこのような社会性の高い映画には欠かせない存在。
ほかの誰が演じてもおそらく実存感がない。
凄まじい高みにいることが確認できます。
また、若葉達也さん、宇野祥平さんと確実すぎるキャスティング。
演技のぶつかり合いはもはや唸る以外何もできないレベル。
見応えはこれまた十分過ぎました。

強いていうならラストの件、その結末、市子の行為。
この一連の結果は肯定と否定がいり交わるとは思うのですが、僕は否定派。
それだけは残念でした。

さて。
法治国家といえど当然に法律は万能ではなく。
法律自体が間違っていることだって忘れてしまい、社会との不合理に加速感を与えてしまうこともある。
これを忘れてしまうと、どうしても社会から何かがこぼれるように思います。
この作品では、幾つかの大きな社会問題と、その中でも懸命に生きる、そして人を愛する様を描いています。

とても他人事とは思えない。
いつか手のひらの上の幸せがするっとこぼれてしまうかもしれない。
だから、今、目の前にある幸福、すぐ隣にいるあなたから、目をそらさず、まっすぐに向き合わなければならない。

社会問題にコミットする気持ちも新たになりました。
強くおすすめの一本です。

【評価・つけるとすれば】
4.1です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2024年01月22日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

楽天トラベル
【2023年】日本全国の人気オーベルジュランキングにて
当館アルシオンは 7位に受賞いたしました!

これもひとえにお客様のおかげです。

感謝感激・・・

身の引き締まる思いで、
これからもより一層精進してまいります。

今後とも、がんばります!!

【掲載記事はこちらです】

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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | お知らせ
2024年01月21日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年03本目】映画「きっと、それは愛じゃない」観ました。

ロンドンを舞台に、結婚観の異なる幼なじみの男女を描くラブストーリー。
ドキュメンタリー監督の女性が、親が選んだ相手との結婚を考えている友人を撮影する。
メガホンを取るのはシェカール・カプール。リリー・ジェームズ、シャザド・ラティフのほか、シャバナ・アズミ、エマ・トンプソンらが出演する。

ドキュメンタリー監督のゾーイ(リリー・ジェームズ)は、幼なじみで医師のカズ(シャザド・ラティフ)と久しぶりに再会し、彼が見合い結婚をすると聞いて驚く。
興味を持った彼女は、カズの結婚までの道のりを次回作として撮影することを決める。
ゾーイがなかなか運命の相手と出会えずにいる一方で、オンラインで見合いをして婚約までできたと報告するカズに対し、
ゾーイは自分がある感情を抱いていることに気づく。

【感想】
恋が、愛が国境、文化を越えていく!。美しく、かわいらしいラストは必見!

まずストーリー、脚本について。
ベタベタのラブストーリーを大いに期待していたのですが全然違う!
宗教的慣習における家族愛と自由社会における恋愛を交差させながら、グイグイとトルクの効いた推進力。
そこに仕事と結婚の意味を鋭く打ち込む、骨太感は秀逸。
台詞回しの表現もシンプルながら洒落ていて、イギリス、ロンドン、マルチカルチャーという枠を越えた共感を呼ぶ作り。
これはお見事としか言い様がありませんでした。

次に演出や演技。
とにかくリズムが心地よく、軽やかなピアノJAZZ、あるいはポップスを聴いているかの様。
役者陣の軽妙で、それでて芯の通った演技も見応え十二分。
重要な伏線の貼り方が若干あざとく感じましたが許容範囲。
なにより最後の着地点、あのラストシーンのかわいらしさ、美しさ。
ネタバレは避けますが、ここだけでも必見です。

さてさて。
この映画、本当に思い当たる節が多くて、。

幼さ故に気づかなかったこと。
成熟が邪魔をすること。
理解が及ばないことに対する自己防衛。
なにより「愛」の難しさ、、。

コントロールしがたいものが多すぎて、
可視化されるとこんなにも共感してしまう。

本当に生きる、生活するとはアイデンティティを見つける旅路なのだなあと強く感じることができた作品でした。

【評価・つけるとすれば】
4.2です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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by alcyon | 映画観た
2024年01月20日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年02本目】映画「カラオケ行こ!」観ました。

和山やまの漫画を実写映画化。
とある事情から歌がうまくなりたいヤクザと、彼の歌の指導をすることになってしまった中学生の交流を描く。
山下敦弘がメガホンを取り、野木亜紀子が脚本を担当。
中学生に歌の指導を頼むヤクザを綾野剛、
彼に歌を教える中学生をオーディションで抜てきされた齋藤潤が演じる。

合唱コンクールの強豪校・森丘中学校合唱部部長の岡聡実(齋藤潤)は、ある雨の日、ヤクザの成田狂児(綾野剛)から突然カラオケに誘われる。
狂児は組主催のカラオケ大会で最下位になった者への罰ゲームを回避するため、何としても歌がうまくなりたいと言い、聡実に歌の指導を頼み込む。
不本意ながらも狂児に歌のレッスンを行う聡実だったが、やがて二人の間に奇妙な友情が芽生えていく。

【感想】
思春期と成熟が見事に交差する、おそらく2024年を代表するであろう本格ジュブナイル!!

まずストーリー、脚本。
原作は一応既読だったので意表を突かれることもない、はず。。。
なのにグイグイと引き込まれる台詞回し。
言葉数は多くも少なくもなく、ボキャブラリーも的確。
ちょっと毒のあるところも原作を崩さず、それでいてオリジナル感もあり。
楽しい!と素直に感じるストーリー展開でした。

そして演出、演技。

まず綾野剛さん。
カラオケがテーマの映画ですので歌唱が必須。
うますぎても下手すぎてもだめなところ、見事なまでに上手い寄りの下手。(超褒めてます)
このアプローチは相当難しかったはずなのでもう拍手しかありません。

主演の斎藤潤さんも綾野さんにがっぷり、負けない熱演。
思春期独特の「ものを知らない」危うさや、純粋さをきっちり以上に表現しきっていて、
監督も相当手応えを感じたはず。
今後も楽しみなライジングスターを発見した喜びに浸れます。

音楽映画なので選曲も大事、映画全体のリズムも大事。
これも全く問題なし。
カラオケシーンは楽しいし、映像も含めたテンポもよいし、中だるみも感じない。
コンパクトで引き締まった作劇はとても好感が持てました。

さて。
思い起こせばあの頃。
15歳前後の記憶は意外と鮮明で。
特に「大人の扱い」には四苦八苦していたのを思い出します。

そんな大こじれの日々、フラットに扱ってくれた「あの人」の暖かさ。
苦しさを素直に打ち明けられた「あの日」の尊さ。
今の僕がもしちゃんとした大人であるならば、あの日、あの関わりこそが礎。
感謝とともに、大人の意味を考える、よいきっかけとなりました。

自分の過去と現在を見事につないでくれる映画。
特別におすすめです!

【評価・つけるとすれば】
4.3です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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by alcyon | 映画観た
2024年01月06日

【新年のご挨拶】

アルシオン オーナーかずとマダムかずみです。

オーナー&マダム

この度の能登半島地震により被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

皆様の安全と被災地の一日も早い復興、
そして被災された皆様の生活が一日も早く平穏が戻ることをお祈りいたします。

=============
年末年始と、たくさんのお客様にお越しいただきまして誠にありがとうございました。

今年も気を引き締め、

「お客様の笑顔に尽くす」

をモットーにより一層精進いたします。

今年もよろしくお願いいたします。

新年

 

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by alcyon | アルシオンTOPICS
2023年12月31日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【2023年映画鑑賞総まとめ&ベストテン】です。
まずは全リスト!!

NO タイトル 評価 メモ
1 犬王 3.9 迫力のある映像、音楽だったが、、楽曲の手数や振切りが今ひとつ。
2 ボイリングポイント 3.7 あるあるがつまっていて胸が痛い!
3 死刑に至る病 3.9 終始ヒリつく展開。もう一つ山場が欲しい。
4 ベルファスト N
5 ザ・メニュー 3.8 情熱の向こう側の狂気、さらにその向こうに突っ走る、密室サイコスリラー!
6 私はいったい、何と闘っているのか 3.8 シュールとハートウォーミングを絶妙なさじ加減で混ぜ合わせた正統派お仕事系家族ムービー!
7 キングメーカー・大統領を作った男 4 見応え十分!光と影、明と暗のコントラストを見事に捉えた重量級ポリティカルムービー!
8 ナワリヌイ 4 フィクション?いやこれこそノンフィクション!闇を闇のままで留めておけない人々の勇気の結晶!
9 成れの果て 3.6 心の傷を抉って、掘り起こし、さらに傷つけていく。心の闇をそのまま映し出したヒューマンホラー!
10 そして僕は途方に暮れる 3.9 逃げて逃げて逃げ続ける。果たしてそれは本当に悪いことなのか。鬱屈した社会に波紋を呼ぶ怪作!
11 RRR 4.2 3時間の尺がせいぜい体感20分!徹底的に心が燃える、インド映画の底力!
12 クーリエ N 2回目。WPのため鑑賞。
13 アバウト・タイム N 恒例3回目。やっぱり感動した。。
14 極主夫道THEMOVIE N お気楽に観た。特に感想なし。
15 ちひろさん 3.7 日常が、平凡が、貴重で愛おしい。孤独の意味を再設計するヒューマンストーリー。
16 BLUE GIANT 4.1 スクリーンから飛び散る音が、汗が、胸を穿ち、頬を濡らす。音楽映画の一つの確かな到達点!!!
17 別れる決心 4.1 美しいすぎる映像、そのすべてが人の心を精密にあぶり出す。これぞパク・チャヌク!!!
18 愛なのに 4 真っ直ぐな、正直すぎる愛をこれまたド直球で描く、豪速球ラブストーリー!
19 (500)日のサマー N もう何回目かわからない。WPのため鑑賞。
20 ベネデッタ 4 信仰の奇跡と悪の病理が交錯する、意欲作かつ問題作!
21 モリコーネ 4.4
22 シン仮面ライダー 3.4 仮面ライダーリテラシーを問われる問題作!
23 The Son 3.9 ちょっとBLOG を書く心境になれない、辛い作品。
24 チョコレートドーナツ N WP用に鑑賞。
25 猫は逃げた 3.8 猫も逃げるわー、逃げたくなるわー。。
26 ハケンアニメ! 4.2 仕事。その真髄を抉って抉ってさらけ出す、働くすべての人に捧げる新しいアンセム!
27 ベイビーわるきゅーれ2ベイビー 4 グダグダまったりからのーキレッキレすぎるアクション!!!!
28 ロスト・ケア 4.5 これはもはやフィクションにあらず。誰にでも起こりうる映画の外側、現実の物語。
29 神々の山嶺 4 「そこに山があるから」という、シンプルな言葉の持つ狂気!
30 マルモイ 4.1 対話とはまず「受け止める」こと。そんな基本の基本を今日の世界に知らしめた傑作!
31 赦し 3.8 法律は誰を赦すのか。救いの意味を問いただす意欲作。
32 聖地には蜘蛛が巣を張る 4 これは果たしてイスラム国家の問題なのか。正義の暴走の行方から目を逸らせない、我が身事として振り返るべき問題作!
33 ザホエール 4.2
34 殺人の追憶 WP用に鑑賞。
35 永い言い訳 WP用に鑑賞。
36 AIR 4 これぞ正統派!由緒正しきお仕事ムービー!!
37 7番房の奇跡
38 ケイコ目を澄まして 4 静謐な街並みに響く、ささやかなリズム。「生活」を再定義する熱い物語。
39 最後まで行く 4 これぞ、日本ノワールの標準点!暗闇を切り裂く痛快アクション映画!
40 TAR 3.8 権力とエゴイズムを強すぎる音圧で奏できる、サスペンス?いや、これは多分ホラー。
41 最後まで行く・韓国版
42 アフターサン 4.7 愛することの苦しみを見事に映し出した、控えめに言っても大傑作映画。
43 ウーマントーキング 4.1 未来は希望だけではない。それでも進む。決断の苦しみと実行の勇気を現代社会に突きつける意欲作!
44 怪物 4.2 旧態とした価値観を見事なまでに嘲笑う、新しきジュブナイル映画!
45 アートのお値段 3.7 モノの価値を如何に測るか。芸術と金の関係をあからさまに追うドキュメンタリー。
46 はりぼて 4.2 社会の木鐸、第四の権力。マスコミ、報道ははたして機能するのかを厳しく問いただす意欲作。
47 パーフェクトドライバー 3.9 韓国映画がカーチェイスをやるとこうなる!痛快さが光る、アクション快作!
48 君たちはどう生きるか 3.7 宮崎駿、これが最後作?ファンへの感謝と衰えぬ意欲が交錯する生命賛歌!
49 青いカフタンの仕立て屋 4 カフタン。青。その尊さが、気高さが心を貫く。伝統の中に普遍の今が輝く傑作。
50 クロース 4.3
51 リバー、流されないでよ 4 まだこの手があった!伝統とSFが見事に交差する軽快コメディ!
52 世界のはしっこ、小さな教室 3.9 教育が導くのは貧困からの脱出ばかりではない。問いただされるのは我が身であるを痛感!
53 サニー・永遠の仲間たち
54 ショーシャンクの空に
55 バービー 3.8 まず観て、一度胸に手を当ててみる。。。
56 三島由紀夫vs東大全共闘
57 グラン・トリノ 2回目。WP予習として。
58 ヒトラーのための虐殺会議 3.8 これは決して「凡庸な悪」ではない!!絶対に目をそらしてはいけない「本物の悪」だ!!
59 シャイロックの子供たち 3.8 強欲と良心のせめぎあい!表も裏も暴き出すノンストップ金融エンターテイメント!
60 アキラとあきら 3.8 感情が数字を超えていく胸熱映画!
61 水は海に向かって流れる
62 キングダム2
63 渇水
64 ウーマントーキング 2回目。WP予習として。
65 アリスとテレスのまぼろし工場 4 閉塞と解放。どちらも愛おしい、純度の高い物語。
66 夜が明けたら、一番に君に会いに行く 3.8 穴だらけの構成、褒められない演技。それでも惹かれてしまう、ピュアなラブストーリー!
67 ジョンウィッグ4 3.7 究極のまだ先があった!濃密、ノンストップ、息継ぎ無用のガンアクション!
68 サーチ2
69 コカイン・ベア 3.6 正真正銘、ど真ん中のB級スリラー。
70 福田村事件 4.4 監督・森達也の確信犯的作家性が「歴史」を借りて「今」を断罪!
71 バーナテッド ママは行方不明 3.9 笑う、泣く。シンプルな感情が不器用に溢れる。家族と自分、社会と個人の関係を鮮やかに描き出す人間賛歌。
72 ダンサー・イン・PARIS 3.9
73 まなみ100% 4.3 甘くて苦い。青春の始まりから終わりまでがきっちり詰まった本物のジュブナイル!
74 ムーンライト WP用
75 北極百貨店のコンシュルジュさん 4.1 サービスに携わるすべての人に、希望と勇気を!前を向く力を与えてくれる至極のチアアップムービー!
76 3.7 「本当のところ、どう思ってる?。」人間の業、その罪をあぶりだす問題作!
77 グリーンバレット 3.9 アクション映画の「シン・標準点」。緊張と緩和が生み出すのは笑いだけじゃない!!
78 SISU 3.9 合理性?それって大事?何もかも忘れて「不死身」に酔いしれる90分!!
79 愛にイナズマ 4.4 「演技力日本代表」が冷淡な世に「愛と真実」を問う、渾身の会話劇!
80 ゆとりですがなにか
81 宇宙人のあいつ
82 西北西
83 ロスト・イン・トランスレーション
84 ヴィレッジ 3.8 自然豊か、美しい田舎で子供を育てたい方必見!「身に覚えのある」パラレル・ストーリー!
85 NOPE WP用
86 クレージークルーズ
87 BTS Yet to Come WP用
88 ポーラー・狙われた暗殺者
89 パーフェクト・デイズ 4.5 this is ヴィム・ヴェンダース、best of 役所広司!
90 3.7 北野映画の真骨頂でもあり、限界点でもあり。

 

【ベストテン】

 

1 Aftersun/アフターサン
2 ロストケア
3 パーフェクトデイズ
4 福田村事件
5 モリコーネ
6 愛にイナズマ
7 クロース
8 まなみ100%
9 ザ・ホエール
10 怪物

でした。

今年はあまり見れませんでしたがそれでも、「アフターサン」は生涯ベストテン級でしたし、「まなみ100%」あたりは刺さる人には刺さる!!。

全部で90本、2023年は、もう少し、後10本は観たいです♪

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2023年12月29日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2023年90本目】映画「パーフェクトデイズ」観ました。

【解説・あらすじ】
ヴィム・ヴェンダース監督と役所広司が組んだヒューマンドラマ。
東京・渋谷の公衆トイレ清掃員の何げない日常を映し出す。
柄本時生のほか、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和らがキャストに名を連ねる。
第76回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された。

東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山(役所広司)は、変化に乏しいながらも充実した日々を送っていた。
同じような日々を繰り返すだけのように見えるものの、彼にとっては毎日が新鮮で小さな喜びに満ちている。
古本の文庫を読むことと、フィルムカメラで木々を撮影するのが趣味の平山は、いつも小さなカメラを持ち歩いていた。

【感想】
This is Wim Venders!!!! The best of Yakusho Kouji!!!

まずストーリー。
規則正しく、静謐に生きる一人の男性を軸に、少しづつ少しづつ多様な人間模様を織り込んでいく構成。
多弁にならず、情報少なめに抑え、あくまでもオフビート。
静かに深く、味わい深い、ビンテージのワインのような口当たりです。

そして演出、演技。
まず驚くのはその圧倒的な清廉さ。
トイレが舞台だったり、町並みや住まいが古いのに、臭みのない、埃のない映像美。
この土台に日本を代表する俳優陣が骨格を作り、血肉を通わせていく。

狂言回し的に話に躍動感を与えていく若手。
トルクの効いた重厚感を物語に加えていくベテラン陣。
彩りとはまさにこのことと感じました。

何より、おそらくは今作がキャリアベストの演技、役所広司さん。
正直多作すぎて、役を選ばなすぎる、、、、と感じ、薄い演技もするとすら思っていたのですが、
今作では俳優としての技術、間の取り方だったり、表情だったりが際立つ演技。
特にラストは必見、まったくどんなメソッドなのか、あれはすごすぎる、、。
とにもかくにも僕が見た中ではベストオブベスト。
世界的名監督がこの演技に賭けてきたのが当然に思える仕上がりでした。

さて。

決まった時間に目を覚まし、
身支度を調え。
仕事に勤しみ、
休暇の喜びを噛みしめる。

そんな平凡な日常のなかで僕らは
小さな変化に翻弄され、
すくなからず悩み、
抱えきれない喜怒哀楽を無理矢理飲み込んでいたりする。

パーフェクトな「日々」なんてどこにもないが、
パーフェクトじゃない「日々」もどこにもない。

「日々」はこんなにも愛おしい。

矛盾しているけれどそんな気持ちになりました。

2023年の最後に今年を代表する作品に出会えたと感じます。
ありがとう、ヴィム、thank you kouji!!

【評価・つけるとすれば】
4.5です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2023年12月28日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2023年89本目】映画「首」観ました。

【解説・あらすじ】
北野武監督が自身の小説を原作に、本能寺の変を描く時代劇。
北野監督が脚本などのほか羽柴秀吉役も務め、天下取りを狙う織田信長、徳川家康、さらに明智光秀ら戦国武将たちの野望を映し出す。
西島秀俊、加瀬亮のほか、中村獅童、浅野忠信、大森南朋、遠藤憲一らがキャストに名を連ねる。

天下統一を目指す織田信長(加瀬亮)が毛利軍、武田軍、上杉軍、さらには京都の寺社勢力と激戦を展開する中、
彼の家臣である荒木村重(遠藤憲一)が反乱を起こして姿を消す。
信長は明智光秀(西島秀俊)、羽柴秀吉(ビートたけし)ら家臣に村重の捜索を命じるが、
天下取りをひそかに狙う秀吉は、弟の羽柴秀長(大森南朋)、黒田官兵衛(浅野忠信)らと策を練る。

【感想】
これぞ北野武!いや、ビートたけしか?もしかすると集大成的な歴史大作!

まずストーリーとか脚本とか。
歴史物、しかも誰もが知っている「本能寺の変」。
いかにオリジナルの解釈を加えるか、勝負所でしたが、ここは流石の北野流。
しっかりと「ああ、そうだったかも!」と思わせる説得力。
台詞の一つ一つも粒たっていて一定の安定感があります。

そして演出とか演技とか。

まず前半から中盤にかけてです。

展開のスピード感。
絵作りの質量の大きさ、リアル感。
俳優一人一人のキャラクターの作り込み。
外れなし、外しなし、隙のない陣容でした。

一転して後半。

同じネタの擦りの多さ。
画面から退場時のキャラの単調さ。
なにより、「ビートたけし」のなんとも言いがたい既視感。
緊張感が緩み、前半とは別の映画を見ているかのよう。。

さて。
天下取りたいとか思ったことはどのジャンルにおいても一度も考えたことないのですが。
それでもなんとなくは向上心の行く末、トッ・プオブ・トップの狂気に触れると、
やはり影響されて、「何かが崩れる」かのような体験はしたことがあり。
一定以上の恐怖は快感に変わるのだと思うと背筋が凍ります。
これって形変われば現在形、自分を見失わないように、身の程を知るようにと戒めに感じる一本ではありました。

【評価・つけるとすれば】

3.7です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2023年11月28日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2023年84本目】映画「ヴィレッジ」観ました。

【解説・あらすじ】

藤井道人監督が、ある集落を舞台に環境問題や限界集落、若者の貧困、格差といった社会の闇を描いたサスペンス。
美しい自然と神秘的な薪能が魅力的な村を舞台に、ゴミ処理施設で働く青年の人生が、幼なじみが東京から戻ったことをきっかけに変化していく。
主人公の青年を横浜流星が演じ、黒木華や中村獅童、古田新太などが共演する。

夜霧が幻想的な集落・霞門村に暮らす片山優(横浜流星)は、美しい村の山に建設された巨大なゴミの最終処分場で働いていた。
母の君枝(西田尚美)の作った借金の返済に奔走する一方、職場の作業員に目をつけられた優は、浮かばれない日々を過ごしていた。
しかし、幼なじみの中井美咲(黒木華)が東京から戻ったことから、優の人生が変わっていく。

【感想】
自然豊か、美しい田舎で子供を育てたい方必見!「身に覚えのある」パラレル・ストーリー!

まずストーリー。
地方あるある的な、この手の話はよく見かけるストーリーになりがち。
それを幻想的なまでの自然の美しさ。鬱屈し、閉鎖的な田舎。
対比の構図を「町」ではなく「村」まで落とし込んだアイデアは秀逸。
不気味でいびつな構造をきちり濃縮しています。

そして演出、演技。
横浜流星さんをはじめ、力量のある俳優陣をきっちり配置。
演出も手堅く、そつがない印象です。
絵作りもこれまた手堅い。
ある水準まではきっちり堪能できる設計です。

ただ、、

・ストーリー的にややご都合優先の面がある。もっと振り切れたはず。
・鬱屈さや閉鎖性の息苦しさ、窒息感が足りてない。
・「美しい田舎」の絵作りはもっとできたはず。

と感じる次第。
結果、役者陣がフルパワーで躍動していないように見えました。

さて。
田舎に住んでいるとどうしても相似形に感じる問題は多く含まれていて。

たとえば地方自治とはいうけれど、行政はついて行けるのか。
たとえば産業を誘致したとして、運用できるだけの人材育成ができるのか。
たとえば魅力あるまちづくり、魅力って何?とか。

都会にあるものは田舎にはない。
都会にないものは田舎にはもっとない。

格差だったり断絶だったりは当たり前にあり、
美しさだけではトレードオフにならないのが現実。

最適解が見つからない現在社会の「原罪」をあぶりだす作品で会ったとは思います。

【評価・つけるとすれば】

3.8です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン 宿泊プラン一覧
伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2023年11月26日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2023年79本目】映画「愛にイナズマ」観ました。

【解説・あらすじ】
松岡茉優と窪田正孝を主演に、石井裕也がメガホンを取った人間ドラマ。
念願の映画監督デビューを目前に大切な夢を奪われた女性が、疎遠だった家族の力を借りて理不尽な社会に立ち向かう。
ヒロインの反撃に巻き込まれる家族を池松壮亮、若葉竜也、佐藤浩市が演じるほか、MEGUMI、三浦貴大らが共演する。

26歳の折村花子(松岡茉優)は幼少時から夢見ていた映画監督デビューを控える中、
空気は読めないが魅力的な男性・舘正夫(窪田正孝)と運命的な出会いを果たす。
人生に明るい兆しが見え始めた矢先、彼女は無責任なプロデューサー(MEGUMI)にだまされ、報酬をもらえないまま企画を奪われる。
卑劣な仕打ちに打ちのめされる花子だったが、正夫に励まされ、大切な夢を奪った理不尽な社会への反撃を誓う。
そして正夫と共に、長らく疎遠だった父(佐藤浩市)と兄たち(池松壮亮、若葉竜也)のもとを訪れる。

【感想】
「演技力日本代表」が冷淡な世に「愛と真実」を問う、渾身の会話劇!

まずストーリー。
まずは「恋愛」を皮切りに隣人愛、兄弟愛、親子愛、、と様々な愛の形を同心円的に膨らましていく。
手法としてはよくあるあの手、ではあるのですが。
会話、台詞の一つ一つが丁寧で、クッキリしていて、必ず回収される。
同心円的、その拡大するスピードがきっちり観客の予想を超えていく。
さまざまモチーフをちりばめながら、一つ一つの意味をぼやかさない。
これだけの役者陣、陣容なら必ず成し遂げられると信じ切った。
チーム石井裕也の真骨頂を感じることができます。

そして演出、演技。
まずはそのグレートすぎる俳優陣!
よくぞ集結したと感じるばかり。

松岡茉優さんが感情表現豊か、切れ味鋭い台詞回しでリードをとる。
窪田正孝さんがオフビートで骨格を支える。
池松壮亮さんと若葉竜也さんが感情の低いところから高いところまでメロディーを回す。
佐藤浩市さんは若い俳優陣をしっかり支えつつ、時に炸裂する。

まるで、バンドが再結成したときのような、熟練と新鮮を併せ持つ演技合戦には魅了されっぱなし。
これだけでも必見です。
脇を固める俳優陣、MEGIMIさん、三浦さん、仲野太賀さん、中野秀雄さん(仲野太賀さん実父。サービス台詞も泣かせる!!)
にもそれぞれ見せ場あり、個性豊か、色とりどりな印象も楽しめます。

さて。
今作のテーマは紛れもなく「愛」と「真実」。
日々生活に塗れてると、嘘や不誠実に慣れきって、冷笑気味に生きていた方が楽。

「日常ってそんなもんでしょ。」
確かにそうだとは思うのですが、それでもやはり
「いやいや、ちがうでしょう」
と思う瞬間だってこれもまた数多に訪れる。

今作では「赤」と「イナズマ」がメタになっていますが、
僕は
「赤=血の色=人間=愛」
「イナズマ=一瞬=真実を照らし出す」
と解釈しました。

そんな一瞬じゃなくて、もっとじっくり味わいたい。
そんな気持ちにさせてくれる濃密な物語。

よくぞ、世に出してくれたと感謝の気持ちさえ感じる一本でした。

【評価・つけるとすれば】

4.2です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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by alcyon | 映画観た

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こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
伊豆の四季やイベント、グルメ情報などを中心に、時々は好きな映画や本などのこともUPしていきます。
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