こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2025年58本目】映画「テレビの中に入りたい」観ました。
【解説・あらすじ】
1990年代のアメリカ。
郊外の町に暮らすティーンエイジャーのオーウェン(ジャスティス・スミス)とマディ(ジャック・ヘヴン)は、
毎週土曜日22時半に放送されるテレビ番組「ピンク・オペーク」に夢中になっていた。
番組が生きづらい現実世界を忘れさせてくれる唯一の居場所だと感じる彼らは、
番組の登場人物と自分たちを重ねるようになっていくが、マディはどこかへ去ってしまう。
一人残されたオーウェンは、次第に自分が何者であるのか判然としなくなる。第74回ベルリン国際映画祭パノラマ部門で上映されたスリラー。
テレビの深夜番組に夢中になる若者たちが、番組のキャラクターと自身を重ねるうちにアイデンティティーを見失っていく。
メガホンを取るのはジェーン・ショーンブラン。
ジャスティス・スミス、ジャック・ヘヴン、ヘレナ・ハワードのほか、リンジー・ジョーダンらが出演する。
【感想】
ティーンネイジャーの焦燥をシュールに描いた怪作。
まずストーリー。
青春時特有の「心の置き所のなさ」、鬱屈といった部分は前半よく表現できていて、
物語の進行にも加速感があったと思います。
一方後半、体が成長してから、年齢上の大人になってからは急激にシュールさを増し、
ちょっと物語が行方不明。。。
重要テーマであったであろう「クィア」は台詞的にもとてもわかりにくく。
脚本の焦点の当て方に無理を感じました。
次に演出。
表現手法はよく言えば独特で演劇的。
悪く言えば奇っ怪で意味不明です。。
若者の葛藤を独特の映像センスで撮りきる、
という強い意志は感じますが前半後半でリズムが変わってしまい、
僕には正直刺さりませんでした。
さて。
青春の葛藤、蹉跌はやはり僕も経験積みで、
内向的にすごし、いつかどこかでブレイクスルーが訪れることを待つばかりの日々だったことは覚えています。
スポーツや読書、演劇に勉強、、あるいは何もしない日々を濃淡はあれど皆一様に経験し、
そして大人になるものだと思っていたのですが、、。
振り返ってみれば今なお「なりきれてない」部分はこんなにもあるし、根っこの部分は変わってないし、、。
そんなことを感じさせてはくれる作品でしたが、総論としてはやはり奇っ怪な作風。
刺さる人もいるとは思うのですが、かなり人を選ぶ作品であったと思います。
【評価・つけるとすれば】
3.4です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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