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アルシオン通信

Alcyon Blog

2025年09月 の投稿
2025年09月26日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年49本目】映画「リンダリンダリンダ・4K」観ました。

【解説・あらすじ】

とある地方都市にある芝崎高校。
文化祭・ひいらぎ祭の前日に、
恵(香椎由宇)、響子(前田亜季)、望(関根史織)の3人は途方に暮れていた。
高校生活最後の文化祭のためにオリジナル曲を作って練習を重ねてきたのに、
ギターの萌が指を骨折してしまったのだ。

高校を舞台にガールズバンドの奮闘をさわやかに描いた青春人間ドラマ。
出演はべ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織。
監督は山下敦弘。
ハイティーンの女の子たちの心の微妙な心の揺れや高揚を繊細に描き出す。

【感想】
永遠の名曲とともによみがえる「あの頃」。金字塔とはまさにこのこと!!

まずストーリー。
「原作」レストア前はリアルタイムで鑑賞済み。
奇抜なキャラクターはおらず、お涙ちょうだい的な設定もない。
ただただ文化祭、その前後3日間だけを追った、悪く言えば平凡で平坦なストーリー。
それでも尚、新鮮で瑞瑞しく粒立った台詞の数々に心打たれる。
最初から最後まで予想通り、約束のラストまで進む、様相通りのストーリーなのに確実にハートを掴まれる脚本でした。

そして演出演技。
紛れもなく「我々」のDNAに刻まれたブルーハーツの名曲。
これを思春期の女子高生がてらいもなく真っ正面から取り組む、この描写だけで胸熱確実!
演奏の上達と成長の様子、心の揺らぎと強いまなざし。
キャスト陣のその後の成長を知っている状態で観ているのでより一層迫り来るモノがありました。

さて。
当時は「当事者」としてみていた今作。
20年たって感じるのは、当たり前なんですが、自らの立ち位置の変化でした。

正解を求めもがき苦しんでいた17,8のころ。
うっすら解が見えてきて、諦観に支配されつつあるこの頃。

若さを思い出す気恥ずかしい気持ちも、
今を誇れないやるせなさもないまぜで。

リンダリンダ。
僕の右手。
終わらない歌。

曲の響きだけは変わってなかったように思います。

過去と今をつなぐ貴重な映画体験。
レストアの意味に感謝できる大切な2時間でした。

【評価・つけるとすれば】
4.4です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン 宿泊プラン一覧
伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2025年09月17日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年43本目】映画「金子差入店」観ました。

【解説・あらすじ】

高校3年生のペーは転校先で隣に座るジョーの人懐っこさに戸惑いを感じていた矢先、ジョーが不慮の事故でこの世を去ってしまう。
ペーはジョーの遺品からコンテストで受賞したエッセイを見つける。
ある日、短編映画のコンテストに入賞すれば大学に試験免除で入学できると知ったペーは、
ジョーの親友だと偽り、彼のエッセイを利用して彼をしのぶ映画を制作することにする。

バズ・プーンピリヤ監督がプロデューサーを担当し、映画作りに奔走する高校生を描いた青春ストーリー。
大学の入学資格を得るために、主人公があるうそをつき、映画作りを始める。
出演はアンソニー・ブイサレートとティティヤー・ジラポーンシンや、ピシットポン・エークポンピシットなど。
監督をCMやミュージックビデオなどを手掛けてきたアッタ・ヘムワディーが務める。

【感想】
あの頃のきらめきを丁寧に詰め込んだ傑作青春ムービー!

まずストーリー。
青春に必要な大切な行程。
例えば友情だったり初恋だったり。
ちょっと間違えると混雑してしまう要素を破綻なく「映画作り」の過程に見事に織り込む手腕。
一つ一つの要素、キャラクターのの取り扱い方が丁寧、台詞の粒立ちも素晴らしい。
またベタになりがちかなと思った所で結構斜め上に連れて行くストーリーテリングもお見事でした。

次に演出演技。
これも時系列が複雑なのにカメラワークが的確で見づらさなし。
伏線の回収もきっちりしているし、演出そのものにメリハリもあって好感度が高かったです。

俳優陣も必見。
映画作りのわずかな時間の中で

変わってゆく関係性、
明らかになる真実への思い、
各々が成長していく様子

を本当に熱演。
まっとうなジュブナイル、これもまたタイの美しい情景にマッチしていたと感じます。

さて。
思い起こせばあの頃。
僕にだって打ち込むものがあり、
仲間がいて、好きな子もできて。
何もかもがうまくいくわけもなく、それなりに失敗し、それなりに挫折感を感じ。
それでも時は流れ、苦み、血の味は薄れ、思い出は甘い香りを纏う様になりました。

やり残したことだらけ、後悔だらけの日々だったけれど、それもまた良かったと思える。
大人にこそ刺さる映画だったと思います。

併せて、
「いつだって今日が一番若い」
ことを忘れないようにしたいとも感じた時間でした。

【評価・つけるとすれば】
4.2です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2025年09月07日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年43本目】映画「金子差入店」観ました。

【解説・あらすじ】

東京の下町で、刑務所や拘置所に収容された人たちへの差し入れを代行する「差入店」を営む金子真司(丸山隆平)。
あるとき息子・和真(三浦綺羅)の幼なじみの少女が殺害され、彼女の死に動揺を隠せない一家のもとへ、犯人の母親が子供へ差し入れをしたいと訪ねてくる。
一方、真司は差入店店主として犯人たちと向き合う中、ある時毎日のように拘置所を訪れる女子高校生と知り合う。
彼女は自分の母親を殺害した男との面会を求めていた。
やがて真司の過去が明らかになり、家族の絆を揺るがし始める。

刑務所や拘置所に収容された人々への差し入れを代行する「差入店」を営む一家の絆を描くヒューマンサスペンス。
罪を犯した人々やその家族と向き合う店主の過去が、差入店の仕事を通じて明らかになる。
監督・脚本は古川豪。
丸山隆平が主人公を演じ、共演には真木よう子のほか、三浦綺羅、寺尾聰らが名を連ねる。

【感想】
人間性とは何か、罪を償った先には何が有るのかを深く静かに世に問い詰める力作。

まずストーリー。
どうにも馴染みがなく、遠く感じる差入店という存在にフォーカスを当てることにはひとまず成功しています。
また、並行して走る3つの主題の展開にも大きな破綻なく進み、十分観やすくできています。
ただ、幾つか気になる点もありました。(後述します)

そして演出演技。
主演の丸山さんをはじめ、見応え十分な演技。
キャラ立ちもしっかりしていて観やすさも担保。
とりわけ岸谷五朗さん、らしさ十分。
見惚れるとはこのことだと感じました。

ただ、

・ストーリー上回収されてないプロットがあるため、肝心の「差入店」の社会的立ち位置がぼんやりしていたり、
・リアルさを追求したのか、台詞そのものがよく聞き取れないシーンがあったり。

と、
バランス面では若干不安を残したのも否めませんでした。

さて。
とはいえ、今作で問われている、「罪」と「その周辺」は人ごとのように感じない。
巻き込まれることのない、ましては自分が染めることのない日々を強く望みますが、確証は難しいのもまた事実。

どこまで行けば許されるのか、
許されない罪はあるのか、
あったとしてそれはどんなものなのか。

人は忘れる動物である、ということも含めつくづく感がさせられる作品だったと思いました。

【評価・つけるとすれば】
3.8です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければぜひぜひコメント・クリックをお願い致します↓

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by alcyon | 映画観た

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伊豆の四季やイベント、グルメ情報などを中心に、時々は好きな映画や本などのこともUPしていきます。
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連絡先はこちらまで:0557-51-5600

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