こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。

【観た/2025年62本目】映画「七人の侍・4K」観ました。
【解説・あらすじ】
戦国時代の貧しい農村を舞台に、野盗と化した野武士に立ち向かうべく農民に雇われた侍たちの闘いを描いた作品。
黒澤明監督による日本映画の傑作。
麦の刈入れが終わる頃。とある農村では野武士たちの襲来を前に恐怖におののいていた。
百姓だけで闘っても勝ち目はないが、麦を盗られれば飢え死にしてしまう。
百姓たちは野盗から村を守るため侍を雇うことを決断する。
やがて、百姓たちは食べるのもままならない浪人たち7人を見つけ出し、彼らとともに野武士に対抗すべく立ち上がる。監督は黒澤明。キャストに三船敏郎、志村喬など。
【感想】
一生で一番短い「3時間」!これぞエンターテインメント!!
まず脚本。
圧倒的に面白い!!
農民を取り巻く状況からの浪人集め、
浪人それぞれのエピソード、
綿密な作戦会議、
一気呵成の決戦まで、
ムダのない、それでいて不足が一切ない台詞回し。
その上一言一言がケレン味がない、洒落ている。
流石、世界の黒澤、抜群すぎるストーリーテリングです。
そして演出演技。
これもまた圧巻。
いったい何台のカメラを使ったのか?
一つ一つのシーンのつなぎがシームレス。
まるでライブ映像のような迫力。
ただでさえ画角が完璧なのに、、。
執念の画作りは圧巻です。
俳優陣も素晴らしい、いやすさまじい。。
人の形を借りて人を演じる、とはいうものの、全員役に入り込んでいて。
まさに映画の中で生きている。
村人のひとりひとりの所作まで抜かりなく、
さらには完璧なボディメイキングまで仕上げてみせる。
現代映画では当たり前の光景ではありますが、
これを1950年代、いまから70年以上前にやってのける技術はもはや魔術の領域。
現場に思いはせると恐ろしささえ感じます。
さて。
この映画を観て感じるのはやっぱり、
「映画って何だろう」、特に尺についてでした。
僕自身娯楽映画からアート作品までまあまあ幅広く鑑賞しますが、
どうしたって面白い、性に合わないは出てきます。
翻ってみてその「体感時間」は物理に合わないこともしばしば。
超短い4時間も、永遠のような30分も存在するし、なんだったら当たり前に思っていました。
それでもこのように研ぎ澄まされた作品にふれると、
やっぱり面白いものは短いな、
もっと観ていたかったな、
と感じます。
これは監督をはじめとした制作スタッフ全員が、
観客がいる、観客がいて初めて「仕事」ができるということから目をそらさず、
その一点をのみ目的にこだわりを磨ききったから、
独りよがりを完全に廃しきったからこその結果。
翻って自分の「仕事」、その向かう先のこだわりはどうなっているのだろうと考えざる得ない作品でもありました。
とにもかくにも必見の一作だったと思います。
【評価・つけるとすれば】
4.7です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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