こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。

【観た/2025年68本目】映画「ナイトフラワー」観ました。
【解説・あらすじ】
借金取りから逃れ、二人の子供たちと共に東京へやって来た永島夏希(北川景子)。
休みなく働きながらも困窮した生活を送る中でドラッグの密売現場に出くわし、稼ぎを増やすためにドラッグの売人になろうとする。
そんな彼女の前に孤独な格闘家・芳井多摩恵(森田望智)が現れ、夜の街のルールを知らない夏希を見かねてボディーガードになることを申し出る。
二人で手を組み、ドラッグの密売で稼いでいくが、ある出来事をきっかけに彼女たちの運命が狂いだす。内田英治がメガホンを取ったヒューマンサスペンス。
二人の子供を抱えながら困窮した生活を送る母親が、ドラッグの売人になることを決意する。
主人公を北川景子、ボディーガードとして彼女を支える格闘家を森田望智が演じ、
佐久間大介、渋谷龍太のほか、渋川清彦、池内博之、田中麗奈、光石研らが共演する。
【感想】
ただ生きていくこと、その過酷さを社会の暗闇から映しだす問題作!
まず脚本、ストーリー。
構成がとても緻密。
幾重にも張り巡らされた伏線とその回収は実に鮮やか。
倫理観の決壊から先の描写が特に秀逸でラストにかけての安全管理意識の崩壊は完璧な描写。
ラストシーン、これは評価が分かれているようですが僕は広く深く広がる暗闇を感じました。
そして演出演技。
北川景子さんの冒頭「深夜高速」の熱唱からもう圧巻!
それこそ「落ちてゆく」、簡単ではない役柄を見事に体現していたと思います。
森田望智さんの精密かつストイックに作り込まれた肉体表現。
渋谷龍太さんの静かな凶暴性。
キャスト全員がうちに秘めた狂気を夜の闇に溶け込ませていく、すさまじい職人芸。
演出も夜も昼も薄暗さを残し、それでいてメリハリも感じる絶妙さ。
内田英二監督の執念を十分に感じ取ることができます。
さて。
正直「普通に暮らしていれば」、感じることなどないであろう闇の世界。
それでもなお押し迫ってくるこの漆黒の実存感。
それは日々の中で、社会との接点が不安定になり、揺らぐ感覚をきっと僕も共有しているから。
明日は我が身とまでは思いませんが、
世の中は幸福な人だけで構成されているわけではなく、
不幸はいつも必要以上に追ってきていると感じさせられる作品でした。
【評価・つけるとすれば】
4.1です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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