こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。

【観た/2025年69本目】映画「平場の月」観ました。
【解説・あらすじ】
妻と離婚後に地元へ戻り、印刷会社に再就職して平穏に暮らす青砥健将(堺雅人)は、あるとき中学時代の初恋相手だった須藤葉子(井川遥)と再会する。
彼女は夫との死別などつらい過去を抱えながらも、今はパートで生計を立てているという。
互いに独り身となり、さまざまな人生経験を重ねてきた二人は、
離れていた時間を取り戻すかのように過ごすうちに、再び惹かれ合うようになっていく。山本周五郎賞を受賞した朝倉かすみの恋愛小説を実写映画化。
中学時代の初恋の相手同士である男女が年月を経て再会し、心を通わせていく。
土井裕泰が監督、向井康介が脚本を担当。
主人公を堺雅人、彼の初恋相手を井川遥、主人公の同級生を大森南朋が演じるほか、
中村ゆり、でんでん、吉瀬美智子、坂元愛登、一色香澄らが出演する。
【感想】
最初の恋、最後の恋。
その行方を丁寧に描いた今年を代表する恋愛映画。
まずストーリー、脚本。
原作は既読で、割としみじみした展開のお話なので、まさか映画化されるとは思っていませんでした。
そこは流石の向井脚本。
しっかりと原作と向き合い、読み解き、物語を再構築し、台詞を紡ぐ。
小説で表現されているモノを削ることなく肉付けしていく。
ややこしく感じていた時系列の整理や過去のいきさつといった背景の説明の質量感もお見事。
没入感を十分に感じれるストーリーテリングです。
そして演出、演技。
まずなんと言っても堺雅人さん、井川遥さん。
互いの感情を少しずつ染み出させ、一つの色として溶け合わしていくような表現。
どんな演技プランで臨んだのか、ちょっと見たことのないトーンで引き込まれました。
そして二人の中学生時代を演じた坂元愛登、一色香澄さん。
どこまでもまっすぐ、これほどにも瑞々しい。
見事に二人の若き日々を演じきっていてこれもまた必見です。
演出のトーンも極めて日常的。
浮き立つような気持ちをしっかりと実存化させる手法、
その分キャスト全員の感情がしっかり伝わる設計。
観客の刺さりどころを熟知した作画だったと思います。
さて。
誰にでも訪れる恋のはじまり、そしてその終わり。
初恋だからといって必ずしも甘いわけではなく。
ほろ苦さを越えた、途方もない苦しさも時に携える事もあるのでしょう。
翻って今作、
本当のラストシーンは思い出の中でも、現実の事象でもなく、
「この後」に合ったように思います。
大切な人を大切に思う。
当たり前のことをしっかりと伝えてくれる作品でした。
【評価・つけるとすれば】
4.2です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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