こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。

【観た/2025年64本目】映画「見はらし世代」観ました。
【解説・あらすじ】
再開発が進む東京・渋谷。
胡蝶蘭を配送している運転手の蓮(黒崎煌代)は、幼いころに母親の由美子(井川遥)を亡くし、
ランドスケープデザイナーの父親・初(遠藤憲一)とは疎遠になっていた。
ある日、蓮は配達中に父親と再会する。
姉の恵美(木竜麻生)にそれを話すが、彼女は興味を示さず、自分の結婚の準備に夢中だった。
蓮は家族との距離について考え始める。東京・渋谷を舞台に幼いころに母親を亡くした青年と父親の関係を黒崎煌代主演で描いたドラマ。
胡蝶蘭を配送する仕事をしている主人公が、疎遠になっていた父親と再会する。
監督は団塚唯我。
主人公の父親を遠藤憲一が演じ、ほかに木竜麻生や菊池亜希子、井川遥などが出演する。
【感想】
若き才能、開花。日本映画の新基準!
まずストーリー、脚本。
所謂「家族」モノ、その崩壊と再生の物語と思いきや。
フレームをずらしながら家族と街、その変容を捉える展開。
伏線の貼り方、回収の的確さもさることながら急激に加速するストーリーは想像以上に緻密。
論理と感覚のバランスにも才気を感じました。
次に演出演技。
特に感じたのは「撮り方」
人物をまるで風景のように、風景をまるで人物のように。
遠景を近く、近景を遠く感じさせるような作画が新鮮。
人物の台詞割りも徹底していて、混雑なく、それでいてちゃんと余白のある演出も効果的。
お話そのものの核心にきっちり誘う、これまた上手い。。。
役者陣も外しのない座組。
遠藤憲一さん、井川遥さんというベテランと黒崎煌代さん、木竜麻生さんといったライジングスターの組み合わせは象徴的。
各々が役に入り込み演じきる様には緊張感も十二分。
特に遠藤さん、僕の観た作品の中ではベストアクト。
これだけでも鑑賞の価値があると思います。
さて。
何かを失うことと得ることは本当に表裏一体で。
後悔はやはりいつだって先に立たず、
やり直しはどうしたってできないことの方が多い。
ままならぬ日々にいらだち、
苦悶に眉間をゆがめようとも日常は進み、
街は、社会は変容してゆく。
いったい自分は進んでいるのか、
それとも取り残されているのか。
自己の停滞感を見透かされているような感情を覚えました。
監督の年齢的な若さが話題先行する今作、
とはいえ若者向けの映画じゃない。
どの「世代」にも刺さる意欲作だったと思います!
【評価・つけるとすれば】
4.0です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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