こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2025年18本目】映画「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」観ました。
【解説・あらすじ】お笑いコンビ「ジャルジャル」の福徳秀介が2020年に発表した恋愛小説「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」を、大九明子監督が映画化。
大学生の小西徹は、思い描いていたキャンパスライフとはほど遠い、冴えない毎日を送っていた。
そんなある日、お団子頭の女子大生・桜田花の凛々しい姿に目を奪われた小西は、思い切って彼女に声をかける。
いろいろな偶然も重なり、またたく間に意気投合する2人。
会話が尽きないなか、「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好きって思いたい」と桜田が何気なく口にした言葉が、小西の胸を刺す。
その言葉は、小西が大好きだった、いまは亡き祖母の言葉と同じだった。
桜田と出会えたことに喜ぶ小西だったが、そんな矢先にある出来事が2人を襲う。主人公の小西徹を演じるのは萩原利久。
若手実力派としてブレイクした河合優実が、ヒロインの桜田花に扮した。
2024年・第37回東京国際映画祭コンペティション部門出品。
【感想】
若かりし日々の思い出を再構築。今が殊更に愛おしく感じる珠玉の恋愛映画!
まずストーリー、脚本。
台詞の量がとにかく多く、説明過多ではあるのだけれど、キレとテンポがあり全然冗長にならず。
むしろそのボリュームこそそがストーリにトルクを与え、加速感が増していく。
内容は単なるボーイミーツガールの枠組みに収まらない、喜怒哀楽をフルパッケージしたもの。
既視感を持つ方にはきついだろうな、、と感じる所まで感情に刺さる。
決して軽くない、筋肉質な脚本です。
次に演出演技。
主演の二人、萩原利久さん、河合優実さんは安定かつ繊細な演技。
大学生の行き詰まった感情、不安、目覚めきらない自我のもどかしさ。
始まりつつある恋の行方に一喜一憂する若気の至り。
見事に織り交ぜた演技でした。
そして何よりも伊東蒼さん。
主演二人を圧倒する演技力。
耐えてこらえてそれでもの気持ちを飽和させてしまう超絶長台詞シーンは超圧巻!
誰もが彼女を好きになる事必至!
日本映画、最新の至宝を目撃できます!
さて。
20歳前後の自分を思い起こせば
何をやるにもいっぱいいっぱいで、
どれに手をつけてもいつも中途半端。
本気の努力から逃げ、要領という名の手抜きで日々を消費するだけの毎日。
ときめくことからも逃げていたように思います。
繰り返しますが本作、
ただの恋愛映画にあらず。
真っ正面から人にモノに出来事に向き合う姿勢を試される作品です。
時間を経ながら鑑賞を繰り返す作品に出会えたと感じました。
【評価・つけるとすれば】
4.5です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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