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アルシオン通信

Alcyon Blog

2025年06月 の投稿
2025年06月30日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年24本目】映画「サブスタンス」観ました。

【解説・あらすじ】

50歳を超えたかつての人気スター、エリザベス(デミ・ムーア)は容姿の衰えによる仕事の減少に悩まされていた。
そんな状況に危機感を募らせる中、ある新しい再生医療を試すことにする。
彼女の美と若さに対する執着はやがて暴走を始め、狂気と化していく。

容姿の衰えに悩む元人気スターが、美と若さに執着するあまり狂気にとらわれていくホラー。
監督・脚本を務めたのはコラリー・ファルジャ。
再生医療によって若返りを試みる主人公をデミ・ムーアが演じ、
共演にはマーガレット・クアリー、デニス・クエイドらが名を連ねる。
第77回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞するなど各地の映画祭で高い評価を得た。

【感想】
人間の光と影を狂気的な色彩で撮りきった快作。

まずストーリー。
前半から中盤にかけての展開はスピーディー。
ハリウッドを舞台にルッキズムの醜悪さ、
いびつな男性社会の中での女性のいきづらさを軸に、
エリザベスが再生医療にはまっていく様を一気呵成に展開。
見応えもテーマ性も十分、だったのですが、、。
途中からこれまた一気に迫力のホラー展開。
着地点が見えない中進む脚本は賛否が分かれるところでしょう。

そして演出演技。
なんといってもデミムーアの体当たりぶり、振り切りぶり特筆。
よくこの役を受けた、、俳優としての気骨を目の当たりにできます。
もう一人の”主役”マーガレット・クアリーもこれまた目を見張る演技。
丁々発止の演技合戦は見応え十分でした。

ただいかんせんラストにかけてのホラー展開は想像以上に過激、いや過酷、、。
ゴア描写が苦手な人はまず観ていられないでしょうし、ストーリーも役者陣の奮闘も吹き飛ばす勢い。
あまりの展開に最後はもう笑うしかないといった感情になりました。

さて。
日々の生活していれば
ルッキズムに振り回され、
いつの間にか男性社会の暴力性に加担している、
無自覚な日々に思います。
振り返って今作、作品の構成には僕自身賛否を覚えますが、テーマ性には目を向けなければならないのも事実。
ちょっと我慢が必要な作風ですが考えさせられるものもありました。

【評価・つけるとすれば】
3.7です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければぜひぜひコメント・クリックをお願い致します↓

伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン 宿泊プラン一覧
伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2025年06月24日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年23本目】映画「6人ぼっち」観ました。

【解説・あらすじ】

クラスになじめない高校生の加山糸(野村康太)は、広島への修学旅行の班決めで、
誰とも班を組めずにいたTikTokerの馬場すみれ(三原羽衣)、ガリ勉の新川琴(鈴木美羽)、
自慢屋の五十嵐大輔(松尾潤)、内向的な山田ちえ(中山ひなの)、
不登校の飯島祐太郎(吉田晴登)と同じ班を組まされ、班長を任される。
広島に到着した彼らは、それぞれが行きたい場所を回るにつれて、徐々に仲間意識が芽生えさせていく。

修学旅行を題材にした青春ドラマ。
修学旅行の班で一緒になったくせ者ぞろいの高校生6人が、ゆく先々でトラブルに見舞われながらも絆を育んでいく。
メガホンを取るのは俳優としても活動する宗綱弟。
野村康太、吉田晴登、三原羽衣のほか、松尾潤、鈴木美羽、中山ひなのらが出演する。

【感想】
等身大の青春が目映い。友達の尊さが詰まった良作!

まずストーリー。
内容としては特に目新しくもないのですが、
6人の「ぼっち」ぶりやその背景、おのおのが抱える葛藤、焦燥がシンプルだけど丁寧に描かれています。
わかりやすさ優先の結果、お話に推進力があり、おのおのの群像にも共感できました。
狙い澄ました脚本、好感が持てました。

そして演出演技。
これもあまり奇をてらった所はなく。
ストーリーを丁寧に撮る、に徹していて、変な引っかかりを感じない、なめらかなのどごし。
その分俳優陣のがんばりに目が行く設計。

そしてその俳優陣。
六人六様の背景を等身大で描ききる奮闘ぶり。
決して上手じゃない、ぱっと目を引く感じでもない。
だからこそ光る頑張り。
素直さに心打たれる演技でした。

さて。
思い起こせば若かりし日の光と影。
とりわけ暗を思い起こせば彼らと同じような事も確かにあり。
今になってしまえば、ではあるけれどあの頃は苦しかった、必死だった。
仲間、友人の存在がどれほど助けになったか、
気づける年齢にはなりましたがこれからもきっとそう。
現在進行形の悩みや鬱屈を前向きに見つめ直す機会になったような気がします。

若者の奮闘に感謝!
良い作品でした。

【評価・つけるとすれば】
3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2025年06月22日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年22本目】映画「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」観ました。

【解説・あらすじ】

ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人居住地区、マサーフェル・ヤッタ。
そこで生まれ育ったパレスチナ人の青年バーセル・アドラーは、
イスラエル軍による占領と破壊が進む故郷の様子を幼いころからカメラに記録し、
世界に発信することでイスラエル軍を止めようとしていた。
そんな彼のもとにイスラエル人ジャーナリストのユヴァル・アブラハームが訪れ、協力する。
彼らがお互いの境遇や思いを語り合って友情を育む一方で、イスラエル軍の破壊行為はエスカレートしていく。

第74回ベルリン国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞とパノラマ部門観客賞を受賞したドキュメンタリー。
イスラエル軍の占領が進む、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区の様子を記録するパレスチナ人青年バーセル・アドラーと、
イスラエル人ジャーナリストのユヴァル・アブラハームが育む友情を見つめる。
アドラーとアブラハームのほか、ハムダーン・バラール、ラヘル・ショールが監督を務める。

【感想】
ガザ侵攻前夜。
現在進行形の「悪意」を精密に写し取ったエピローグなきドキュメンタリー。

まずストーリー。
ドキュメンタリーですので定点的なきっかけや結論ありきではなく、
あくまでもありのままの日々、
パレスチナ人バーセル、イスラエル人ユヴァルの友情と日常と、
暴力に晒される葛藤を撮りきっていくことにすべてが注がれています。
内容的にはヨルダン川西側地区でのイスラエルによる入植問題が中心で、
少し基礎知識がないとわかりにくいかも知れません。

演出、撮影に関して。
あくまでもパレスチナ側での映像記録ですのでイスラエル側の主張、正当性のようなモノは観えてきません。
一方、その分イスラエル軍の暴力が一般市民に及び、弾圧は苛烈で、入植者の行為は侵略以外何者ではない事を確実に捉えています。

さて、この撮影後イスラエルはガザに侵攻、いまや虐殺という蛮行を行っています。
ハマスのテロがきっかけ、と報道には有りますが、以前より世界がこのイスラエルによるパレスチナ画の弾圧を見逃してきたのが大きな原因に感じます。

バーセルとユヴァル。
人と人はたとえ国籍や宗教、互いのバックボーンが違えども心通わせ友人になることができる。
こんな当たり前のことを暴力が引き裂いていく。
輝かしい戦利なんかより最低の平和のほうがずっと素晴らしい、なんて忘却の彼方。

劇中の「パレスチナの自由なくしてイスラエルの平和なし」の叫びが心に響きます。
終わりのみえない情勢ですが、一日一秒でも早く平穏が訪れることを切に願います。

【評価・つけるとすれば】
4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければぜひぜひコメント・クリックをお願い致します↓

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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た

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