公式サイト予約割引 ベストレート保証

アルシオン通信

Alcyon Blog

2025年07月 の投稿
2025年07月27日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年33本目】映画「F1」観ました。

【解説・あらすじ】

元F1レーサーのソニー(ブラッド・ピット)は、
最下位のF1チームの代表を務めるかつてのチームメイト、ルーベン(ハビエル・バルデム)に誘われて現役に復帰を果たす。
伝説的カリスマF1レーサーだったソニーの型破りなやり方に、
新人のジョシュア(ダムソン・イドリス)やチームメンバーたちは反発する。
しかし弱小だったチームは、傑出したソニーの才能と実力に導かれて変化を始める。

F1に挑戦するレーサーたちの姿を描くアクションドラマ。
かつて世界を魅了した元F1レーサーがカムバックし、弱小チームを率いて再びレースに挑む。
ジェリー・ブラッカイマーとジョセフ・コシンスキー監督が再び組む。
ブラッド・ピット、ダムソン・イドリスのほか、ケリー・コンドン、ハビエル・バルデムらがキャストに名を連ねる。

【感想】
モータースポーツの頂点、その人間模様を余すところなく伝えるアクション・ヒューマンストーリー。

まずストーリー、脚本。

サーキットやピット周りのサイドストーリーで構成されていると思い込んでいましたが、
意外にももっと奥の方、たとえば開発であったり広報、さらにはビジネスの大きさまで深く広く「F1」の全体像を書き出し。
レースそのものの生き物感もきっちりなんですが、そのうえでレーサーと関係者の人間模様やレースの戦術にもクローズを当てる。
バランス感覚絶妙、意外なほど王道かつウェルメイドな脚本でした。

そして演出、演技。

もちろんレースシーンの迫力はすさまじい!!
IMAXで鑑賞したのですが排気音に空気が揺れ、ブレーキングで床が震えるかのよう。
レーサー目線と俯瞰の使い分けも流石、スムーズでレースの展開もわかりやすい!
アクション映画として異様に高水準です。

さらに演技。
ブラットピットの老獪で、破天荒に見えながら実は合理的という「大人感」は流石。
ダムソン・イドリスのフレッシュさと危うさを共存させる演技もなかなかの見物でした。
前述しましたがバックヤードの演出が素晴らしく、F1に関わる人すべてを描き出そうとした点は拍手に値。
わかりにくそうに感じるチームオーダーやスポンサーとの絡みもストーリーにしっかりなじませる。
エンターテイメント映画とは何かを理解しきった演出だったと思います。

ただ、強いて言えば
チームの不調の原因があまり書き込まれていなかったり、
元々のドライバーはどこ行っちゃったんだとかおもったり、
マシンの戦闘力の上げ方が強引だったり、、
と感じる面は多少有りました。

さて。

若者だった日々はとっくに過ぎて、
物事に対してアクセルを踏むよりブレーキとハンドルでコントロールすることの方が多くなってきたように思います。
最先端のテクノロジーやメソッドには躊躇するし、
行動パターンはオールドスクールそのものだと自戒します。
それでもわずかに残った若さをまだまだ絞っていきたいし、
手に入れた経験を老獪に使いこなしたい。

ブラットピットにはなれないけど自分自身には成れる。
そんなことを思わせてくれた映画体験でした。

【評価・つけるとすれば】
4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければぜひぜひコメント・クリックをお願い致します↓

伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン 宿泊プラン一覧
伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2025年07月25日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年32本目】映画「フロントライン」観ました。

【解説・あらすじ】

2020年2月、100名を超える乗客に新型コロナウイルスの症状が発生した豪華客船が横浜港に入港する。
DMATと呼ばれる災害派遣医療チームが出動要請を受けたものの、彼らは未知のウイルスに対応するだけの訓練経験を持っていなかった。
そんな中、DMATを統括する結城英晴(小栗旬)と厚生労働省の立松信貴(松坂桃李)が対策本部で指揮を執ることになる。

世界的パンデミックを引き起こした新型コロナウイルスを題材に描くヒューマンドラマ。
集団感染が発生した豪華客船ダイヤモンド・プリンセスが横浜港に入港した時点から、
乗客全員の下船が完了するまでの日々を事実に基づいて映し出す。
監督を務めるのは関根光才。
小栗旬、松坂桃李のほか、池松壮亮、窪塚洋介らが出演している。

【感想】
追い詰められる善意と無邪気な悪意の中、使命、志の意味を問う。
誰もが苦しんだあの時を見事に振り返る力作!

まずストーリー。
実話ベースなので事件の概略はニュースで知ってはいました。
もちろんベースの部分はきっちり深掘り。
DMAT、厚労省の役割やかかわる家族、
船の乗員とスタッフ、
マスコミの思惑、
その先で観ている当時の我々の困惑と邪気まで、
かなり多岐にわたる人物模様と次々に道のトラブルが次々襲いかかる現場。
絶望希望、不安と弛緩の連続。
これらを敢えて群像劇にせず、一筋のストーリーに練り上げた手腕は確か。
プロットの貼り方、回収も見事、素晴らしい脚本でした。

そして演出演技。
とにかく登場人物が多彩なので、混雑しそうなところ、
テキパキとメリハリのきいたカメラワーク。
わかりにくさを演出面でも回避し、ストーリーの核の部分にはしっかりと尺を使う。
脚本も素晴らしいと感じたのですが、スタッフ陣の細やかな演出もまた素晴らしい。

俳優陣もまさに奮闘。
誰ひとり緩みなし。

小栗旬さんの苦悩。
松坂桃李さんの使命感。
池松壮亮さんの愛情。
そして今回何よりも強く感じたのは窪塚洋介さんの覚悟。

他にもDMATスタッフ、乗客、乗務員、マスコミ等々、
キャスト陣のひとりひとりが各々の「あの頃」をうちに秘め、
苦悩、葛藤、恐怖、油断といった複雑な状況、心境をギリギリ絞りきれる所まで演じきる。
志とか使命とか、凄みを感じました。

強いて言うならですが
医療現場の描写がおそらく意図的にマイルドにしてあったり、
当時の衛生パニックのようなシーンはカットされていて、
ほんのわずかですがリアリティが薄まっているように感じました。

さて。
この映画を観て感じたこと。

もちろん2020年から続いたあの頃の自らの状況を思い起こし、
つらかった日々を反芻したりはしました。

ただ、それ以上に、
こんなにも理不尽な状況にあっても、
自分の使命を見つめ、考え抜き、実行し続ける人がいることへの畏怖、尊敬の念を持った方が大きいです。

果たして当時、いや今も、
やるべき事よりも不満を先にしてはいないか。
自分の弱さを言い訳に、何かを緩めてはいないか。

スタッフ、演者の覚悟にすっかり当てられた感があります。

【評価・つけるとすれば】
4.5です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければぜひぜひコメント・クリックをお願い致します↓

伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン 宿泊プラン一覧
伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2025年07月22日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年31本目】映画「リライト」観ました。

【解説・あらすじ】

高校3年生の美雪(池田エライザ)は、300年後の未来からやって来たという転校生・保彦(阿達慶)と恋に落ちる。
彼からもらった薬を使い、10年後の自分に会いに行った美雪は、そこで未来の自分から1冊の本を見せられる。
それは保彦がやがて未来で読むことになる小説で、美雪自身が書いたのだという。
タイムリープから戻った彼女は、未来へ戻る保彦に「この夏の体験を小説に書き、必ず時間のループを完成させる」と約束して見送る。
その10年後、美雪は小説家となり約束の本を出版するが、タイムリープしてくるはずの高校生の自分は現れなかった。

松居大悟が監督、上田誠が脚本を務めたSF青春ミステリー。
法条遥の小説を原作に、未来からタイムリープしてきた転校生と、彼に恋した少女が体験する不思議な出来事を描く。
主人公を池田エライザ、未来から来た転校生をオーディションで選ばれた阿達慶が演じる。

【感想】
未来と、さらにその先の未来を尾道の街が継ぐ由緒正しき青春オマージュ!!

まず、脚本・ストーリー。
お話のコアな部分、青春恋愛ものという中心点を決してぶらすことなく、
SFの面白み、タイムリープを滞りなく、加速感も十分に魅せる。
さらにはプロットとして敢えての破綻点を作り出し、回収の面白みまで作り上げてしまう。
さすがは上田誠!!といわんばかりの脚本です。

そして演出、演技。
とはいえあくまでも青春恋愛ストーリー。
キャラクターの設定、ひとりひとりのバックストーリーの落とし込みがとても丁寧。
あれだけ複雑な人間模様をこれまた渋滞させず映像に収める。
なかなかに鮮やかな演出、見応えがありました。

俳優陣も熱演。
ある意味全員がわずかな尺で強い印象を残さなければいけない。
しかもアンサンブルではなく、それでいて主役ははっきりしている。
という結構厳しいルール設定。
密度の濃さと熱量の高さ、ともに要求されなおも越えてゆく俳優陣の技術と気迫は見応え十分でした。
主演の池田エライザさんはさることながらとくに阿達慶さんの演技は必見。
あの佇まい、繊細さ。
新しい才能を見つけることができると思います。

多少残念に感じたのは

仕方のないことですがキャスト陣はあくまでも実年齢が30前後。
高校生を演じるには成熟していてだいぶ無理があり、、、。

また、松井監督特有の作風というか湿り気みたいなものがあまり感じられず。
多分引き算的に省いたのだとは思うのですが、もうちょっと「らしさ」は感じたい所でした。

さらにいちゃもん的ではありますが、、。
結論にいたる「本」のタイトル、そこに達するまでの過程には異議あり、です。。

さて。

思い返せば17-18の頃合い。
10年後の未来なんて思いもよばず、
さらにその先なんて完全に理解の外側。

リープできるものなら当時の自分に言い諭したい事は山ほどあるが、
今作のように10秒足らずなら、いったい何を選ぶだろう。

おそらくその10秒こそが僕の後悔で、夢で、「今」足りない所。
さらに10年後の未来の自分に未届けをお願いすることになるのでしょう。

夏、尾道、時をかける。
十分に満足できるオマージュ。
良い「出会い」だったと感じています。

【評価・つけるとすれば】
3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければぜひぜひコメント・クリックをお願い致します↓

伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン 宿泊プラン一覧
伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2025年07月18日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年30本目】映画「でっちあげ」観ました。

【解説・あらすじ】

2003年。
小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)は、児童・氷室拓翔(三浦綺羅)にいじめ同然の体罰を行ったとして彼の母親・律子(柴咲コウ)から告発される。
その情報をかぎつけた週刊誌記者・鳴海三千彦(亀梨和也)が実名報道に踏み切り、記事の過激な内容に世間は騒然とする。
史上最悪の殺人教師と呼ばれメディアの標的となった誠一は、誹謗中傷や裏切り、停職処分などによって日常が崩壊し、絶望に押しつぶされていく。
一方で律子を支持する声は多く、550人もの大弁護団が結成され民事裁判へと発展する。

2003年に教師による児童へのいじめが認定された体罰事件の真相を追った福田ますみのルポルタージュを映画化。
児童への体罰を行ったとして告発された小学校教諭が、メディアの過熱報道などによって追い詰められていく。

監督は三池崇史、脚本は森ハヤシが担当。
殺人教師に仕立て上げられる小学校教諭を綾野剛が演じ柴咲コウ、
亀梨和也のほか、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫らが共演する。

【感想】
真実を「疑う」ことの難しさ。。
これは事実に基づく「あなた」の、「僕」の物語。

まずはストーリー、脚本。
なんといってもキャラクターの描写が緻密。
前半から思いのほか長く続くいやな感じの表現、台詞少なめにト書きだけでグイグイ引き込む。
あからさまな伏線も回収を意図的に曖昧にしている所があり、物語に嵌まる設計になっています。
法廷劇もわかりやすさ、ボリュームなどへの気遣いと、ドラマティックな展開を兼ね揃えていて、
これもまた多弁になりがちな所をきっちり抑え、緊張感を終始キープ。
実話ベースもの、中だるみを心配していたのですが、余計なお世話でした。

続いて演出、俳優陣。
まず演出、ケレン味なく、過不足なく、重みとスピード感をキープする三池監督のプランが当たり!
裁判シーン一つとっても、実際の事実関係や証拠証言、時間の流れなどは膨大かつ長大。
どれを選び、どれを棄てるのか、その結果物語の事実性は担保できるのか。
そもそも2時間弱というしゃくに収まるのか。
相当な難題だと思うのですが監督のクラフトマンシップが見事にクリア。
流石です!

俳優陣も見事な演技。

主演、綾野剛さんの前半後半の演じ分け。
その振り幅の大きさは役柄の中で本来の人間性を封ずるかのよう。。
人の姿を借りて人を演じる、演技のお手本でした。

対する柴咲コウさんの不気味さ。
これもまた演技を作り込み、実際にはいなさそうな人物像を表現しています。
これもまた難易度の高い演技だったと感じます。

脇を固める
小林薫さんのにじみ出る人の良さ。
光石研さんの日和見感。
亀梨和也さんのイヤーな感じ。
そしてなにより、
木村文乃さんの強さと優しさ。
ラストシーンにかけての彼女のほんのひと台詞、日常の言葉に僕は涙腺が決壊しました。..

強いて言うなら、
裁判後の描写、特にマスコミの報道の有様の描写がほとんどなく、、、。
事件の本丸、とも言える部分でしたので非常に残念。
尺が延びてもいいから綾野さんと亀梨さんの相対するシーンを加えるべきでした。

さて。

何を信じるか。
何を疑うか。
何を正義と呼ぶか。
何を悪と断じるか。

実際の事件が起きた2003年よりも今はSNSしかり、
情報が処理しきれないボリュームであふれかえる世の中です。

100人中99人が応援する、正しいと「思われている」事柄や人を、
果たしてただ一人で疑えるか、声を出せるか。
正直僕には難しいです。

真実を追究する。
正義を全うする。

ラストワンでも諦めない人がいる。
尊敬、畏敬といった言葉では表しきれない感情を持つことのできた作品でした。

【評価・つけるとすれば】
4.1です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければぜひぜひコメント・クリックをお願い致します↓

伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン 宿泊プラン一覧
伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2025年07月04日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年28本目】映画【か「」く「」し「」ご「」と「】観ました。

【解説・あらすじ】

高校生の京(奥平大兼)は、クラスの人気者・三木(出口夏希)が気になっていたが、近づくことができずにいた。
それは内気な性格であることに加え、人の気持ちが見える力を持っているために、
三木に近づいて彼女の気持ちが見えてしまうことを恐れていたからでもあった。
京は自分の親友で三木と幼なじみであるヅカ(佐野晶哉)を通して、
彼女のことを友達の友達として意識するようにしていた。

住野よるの小説「か「」く「」し「」ご「」と「」を実写化した青春ラブストーリー。
他人の気持ちが見えてしまう能力を持つがゆえに、気になる同級生に近づけない少年の姿を描く。
監督を務めるのは中川駿。
奥平大兼、出口夏希、『明日を綴る写真館』などの佐野晶哉のほか、菊池日菜子、早瀬憩らが出演する。

【感想】
何度も何度も蒸留してやっとの一滴。青春の名にふさわしい純度の物語。

まずストーリー。
設定はややトリッキー。
若者の持つ悩みや鬱屈、やりきれない思いを
青春ストーリーならではのキラキラ感で絶妙にコーティング。
細かなプロットを紡ぎながら群像的に進む展開も新鮮。
揺れる、飽和する心情も見事に台詞化されていて好感度高かったです。

そして演出、演技。
前半はややスローペース。
ここが乗り切れないと難しい映画、、かもしれません。
ただし、ペースやテンポとキャストの心情がリンクしているので、
その辺りが読み取れると一気に引き込みの強い演出でもあります。
また5人それぞれの心情描写、明るくてキラキラなだけじゃない、
喜怒哀楽、どれもがボリューミーな青春の日々をあるギミックで説明するのですが、
これはちょっとした発明。
説得力が台詞の数では計りきれない強さ。
感服しました。

そして俳優陣。
若者の光と影、とりわけその暗い部分を「明るい表情、陽キャな台詞」にじませる。
決して簡単ではない、むしろ激ムズの演出に「等身大の自分」を演技プランに織り込むことで応えて見せた。
最近の若手俳優はうまい、よく鍛えられている、そして何より肝が据わってる。
初々しさの向こうに日本映画の将来に明るさを感じる喜びも感じられました。

さて。
思い起こせば15,16歳。

僕は熱中できるモノもなく、スポーツも勉強も今四つ。
日々が流れていくことにただ流されていくだけの、
黒歴史とまではいわないまでの暗めの灰色ぐらいの日々でした。

とりわけ人付き合いには臆病でしたので、
今作の5人、それぞれに共感できる点があり。

今振り返れば幼さが目につくだけの話ですが、
当時は必死だった、苦しかった、もっとうまくやりたかった。

もがいていたあの日々。
ムダにしないのはいつだって今日の、明日の自分の有り様。

原点的なもの思い出させてくれる映画でした。

【評価・つけるとすれば】
4.3です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければぜひぜひコメント・クリックをお願い致します↓

伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン 宿泊プラン一覧
伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2025年07月02日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年25本目】映画「ラブ・イン・ザ・ビックシティ」観ました。

【解説・あらすじ】

自由奔放なジェヒ(キム・ゴウン)と、自分がゲイであることを隠しておびえながら大学生活を送るフンス(ノ・サンヒョン)は、全く正反対の性格だった。
あるときフンスの秘密がクラスメートたちにバレそうになるが、ジェヒが彼のピンチを救う。
二人はルームシェアをしながらかけがえのない学生時代を共に過ごしていくが、二人の友情が試される場面が訪れる。

パク・サンヨンの小説「大都会の愛し方」に収録されている「ジェヒ」を原作に描くヒューマンドラマ。
全く違う性格の男女が学生時代を共に過ごす中で友情を育んでいく。
メガホンを取るのはイ・オニ。
キム・ゴウン、ノ・サンヒョンのほか、チャン・ヘジン、クァク・ドンヨンらがキャストに名を連ねている。

【感想】
自分らしさという呪縛を豪快に吹き飛ばす傑作!

まずストーリー。
孤立感の中生きるゲイ男性と奔放すぎるが故に社会になじめない女性。
大都市ソウルの一角で出会い、互いの時間を共有しながら、
時にぶつかり時に守り合う様子を丁寧に描写。
展開のつなぎもスムーズで物語に推進力があり、
台詞も一つ一つが粒立っていて印象的なフレーズが心に残る。
極めて良質でよく練り込まれた脚本です。

そして演出演技。
主演の二人、その友情の有り様。
自分を見つめル事に必死な青春期から、
社会に溶け込まざる得ない日々の大人の日々、
その中で変化してゆく関係性を機微細やかに表現。
相当に練り込まれた演技プラン。
台詞の一つ一つ、目線の行方まで十二分に意識した演出。
このつばぜり合いが見事なケミストリーを生み、
観客を物語の一員に引き込んでいる=ただの傍観者ではなく自分事に感じさせる事に成功。
ラストシーン、その結論も余韻豊か。
エンタテインメントとしてのメリハリもしっかりインストール。
これまた素晴らしいディレクションでした。

さて。
「自分らしく生きる」、世の中にあふれかえるこのワード。
しかしながらこれほど言うはたやすく行うは難しい事もないように思います。

「自分」と「社会」の摩擦点に悩み苦しみ、自我を解放することに過剰さを感じ躊躇してしまう。
抱えきれない思いはいつしか自らを傷つけてしまい、気づけば取り返しのつかない深みにはまってしまう。

僕もあなたも、誰しもが思い当たるこの事象、
救ってくれるのはいつだってそばにいる存在。
ありのままを受け入れてくれるのはいつだって信じてくれる他者、つまりは友人だったと思うのです。

鑑賞後、なつかしい友人、あの頃の仲間と会いたくなりました。
彼らにとって僕は良き友人であったか、今なら笑って話せる気になりました。

素晴らしい映画体験でした。

【評価・つけるとすれば】
4.5です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければぜひぜひコメント・クリックをお願い致します↓

伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン 宿泊プラン一覧
伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た

アルシオンのオフィシャルブログです

kazu_R
こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
伊豆の四季やイベント、グルメ情報などを中心に、時々は好きな映画や本などのこともUPしていきます。
メールはこちらまで・・info@alcyon-izu.com
連絡先はこちらまで:0557-51-5600

最近の投稿

人気の記事

カレンダー

2025年7月
« 6月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

アーカイブ