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アルシオン通信

Alcyon Blog

2025年05月 の投稿
2025年05月27日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年21本目】映画「教皇選挙」観ました。

【解説・あらすじ】
エドワード・ベルガー監督が、ローマ教皇選挙の舞台裏と内幕に迫ったミステリー。

全世界14億人以上の信徒を誇るキリスト教最大の教派・カトリック教会。
その最高指導者で、バチカン市国の元首であるローマ教皇が亡くなった。
新教皇を決める教皇選挙「コンクラーベ」に世界中から100人を超える候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の閉ざされた扉の向こうで極秘の投票がスタートする。
票が割れる中、水面下でさまざまな陰謀、差別、スキャンダルがうごめいていく。
選挙を執り仕切ることとなったローレンス枢機卿は、バチカンを震撼させるある秘密を知ることとなる。

ローレンス枢機卿を名優レイフ・ファインズが演じるほか、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、イザベラ・ロッセリーニらが脇を固める。第
97回アカデミー賞で作品、主演男優、助演女優、脚色など計8部門でノミネートされ、脚色賞を受賞した。

【感想】
伝統が「世界」を穿つ。
精密な描写で引き込む快作!

まずストーリー。
世界一有名で、かつ謎多き選挙、コンクラーベ。
いったいどうやって取材をし、素材を集めたのか、それ自体がミステリーに感じるほどのリアリティ。
一見複雑に感じる選挙の仕組みをこの上なくわかりやすく提示する序章から、
緊迫の人間模様を緩み無くみせる投票の様子、
そして圧巻の決着まで展開は実にサスペンスフルでスピーディー。
差し込まれるエピソードも多彩。
見事に設計され尽くした脚本です。

そして演出。
まず宗教的な儀式の荘厳さをベースにしつつ、
候補者の人間臭さに大きくスポットを当てる演出。
この割り切りが話をだれさせず、どんどん加速させてゆく。
密室劇特有の息苦しさも物語の重厚感を下支え。

実に綿密な演出プランです。

また、おのおの演技も素晴らしい。
宗教人としての高潔とひとりの人間としての欲望が常に混在する難役を
それぞれがボリューム、ミキシングを変えながらの演技。
いったいどんなメソッドで??
演技合戦としても見所有りです。

惜しむらくは、前述通り「密室劇」ですので、映像が暗暗していて、
バチカンの持つ荘厳さはちょっと割り引き。
衣装の美しさが際立っているのでちょっとちぐはぐな感じもしました。

さて。
宗教、とりわけキリスト教カソリックに疎い僕でも教皇の重要性、世界一有名な人物であることは承知しており。
その選出方法コンクラーベの仕組みくらいは既知では有ったのですが、、。

これほど人間らしさがむき出しで描かれるとは、
スキャンダラスな一面にもこんなに踏み込むとも思っておらず。

先鋭化されていくそれぞれの主張、
伝統と変革、争いと安寧の輪郭の濃さはまさに現代社会の縮図。

特にラスト、その結論。
与えるインパクトは教徒ではない僕でも衝撃的。
他山の石で、どの世界観に所属していても刮目せざる得ないものだと感じました。

劇場の外の世界が今までとは違う鑑賞体験になりました。
実際にコンクラーベが行われたタイミングでもありますが、
時期にかかわらず鑑賞をお勧めできる、普遍的な作品で合ったと思います。

【評価・つけるとすれば】
4.2です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2025年05月22日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年18本目】映画「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」観ました。
【解説・あらすじ】

お笑いコンビ「ジャルジャル」の福徳秀介が2020年に発表した恋愛小説「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」を、大九明子監督が映画化。

大学生の小西徹は、思い描いていたキャンパスライフとはほど遠い、冴えない毎日を送っていた。
そんなある日、お団子頭の女子大生・桜田花の凛々しい姿に目を奪われた小西は、思い切って彼女に声をかける。
いろいろな偶然も重なり、またたく間に意気投合する2人。
会話が尽きないなか、「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好きって思いたい」と桜田が何気なく口にした言葉が、小西の胸を刺す。
その言葉は、小西が大好きだった、いまは亡き祖母の言葉と同じだった。
桜田と出会えたことに喜ぶ小西だったが、そんな矢先にある出来事が2人を襲う。

主人公の小西徹を演じるのは萩原利久。
若手実力派としてブレイクした河合優実が、ヒロインの桜田花に扮した。
2024年・第37回東京国際映画祭コンペティション部門出品。

【感想】
若かりし日々の思い出を再構築。今が殊更に愛おしく感じる珠玉の恋愛映画!

まずストーリー、脚本。
台詞の量がとにかく多く、説明過多ではあるのだけれど、キレとテンポがあり全然冗長にならず。
むしろそのボリュームこそそがストーリにトルクを与え、加速感が増していく。
内容は単なるボーイミーツガールの枠組みに収まらない、喜怒哀楽をフルパッケージしたもの。
既視感を持つ方にはきついだろうな、、と感じる所まで感情に刺さる。
決して軽くない、筋肉質な脚本です。

次に演出演技。
主演の二人、萩原利久さん、河合優実さんは安定かつ繊細な演技。
大学生の行き詰まった感情、不安、目覚めきらない自我のもどかしさ。
始まりつつある恋の行方に一喜一憂する若気の至り。
見事に織り交ぜた演技でした。

そして何よりも伊東蒼さん。
主演二人を圧倒する演技力。
耐えてこらえてそれでもの気持ちを飽和させてしまう超絶長台詞シーンは超圧巻!
誰もが彼女を好きになる事必至!
日本映画、最新の至宝を目撃できます!

さて。
20歳前後の自分を思い起こせば
何をやるにもいっぱいいっぱいで、
どれに手をつけてもいつも中途半端。
本気の努力から逃げ、要領という名の手抜きで日々を消費するだけの毎日。
ときめくことからも逃げていたように思います。

繰り返しますが本作、
ただの恋愛映画にあらず。

真っ正面から人にモノに出来事に向き合う姿勢を試される作品です。

時間を経ながら鑑賞を繰り返す作品に出会えたと感じました。

【評価・つけるとすれば】
4.5です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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by alcyon | 映画観た
2025年05月21日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年17本目】映画「新幹線大爆破」観ました。

【解説・あらすじ】

東北新幹線・はやぶさ60号の車掌を務める高市(草なぎ剛)は、定刻通りに新青森から東京へ向けて出発する。
いつもと変わらず準備を整え発車するが、その列車には爆弾が仕掛けられ、犯人から1,000億円の要求があったことを知る。
その爆弾は、列車が時速100キロメートルを下回ると起爆するのだった。
高市ら乗務員と新幹線総合指令所が一丸となって策を講じる一方で、警察も犯人確保に動き出す。

[Netflix作品]1975年公開の『新幹線大爆破』を草なぎ剛主演でリメイクしたサスペンス。
時速100キロメートルを下回ると作動する爆弾を仕掛けられた新幹線の車掌が、
乗務員と乗客、新幹線総合指令所と協力して事件の収束を図る。
メガホンを取るのは樋口真嗣。細田佳央太、のん、要潤のほか、尾野真千子、ピエール瀧、斎藤工らが出演する。

【感想】
国際標準をきっちり超える、国産アクションのお手本!!

まずストーリー。
ハリウッドのSPEEDシリーズの明らかに元になった1975年版の「新幹線大爆発」を大ネタに、
現代に置き換えた脚本はリメイクの資産骨頂、じつに巧み。
司令室の現場のやりとりに緊迫感を持たせ、群像的にキャストの背景を絡ませています。

次に演出。
まずなんといってもアクションシーン。
誰でもが知っている新幹線という乗り物、そのリアリティが素晴らしい。
劇場と化したメディア監視の中で寸分違わず難易度の高すぎる作業を完遂していく。
現場の緊張感が十二分に伝わってくる作劇は流石だと感じました。

そして演技。
日本を代表するキャストをきっちり揃え、各々が脚本上のキャラクターをきっちり精密に演じていく。
この精密さはお話の根幹でもあるので破綻なく、オーバー過ぎず、バランスも良くとれていたように思います。

ただ、個人個人のバックサードストーリーやキャラクター説明は薄く、、、。
政治問題へのコミットメントも含め、せっかくの熱演、賑やかだが散漫に感じるのはもったいない。
もう少し彫り込みがあるか、人数を減らして尺を稼いでおかないととはかんじました。

【評価・つけるとすれば】
4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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by alcyon | 映画観た

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こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
伊豆の四季やイベント、グルメ情報などを中心に、時々は好きな映画や本などのこともUPしていきます。
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連絡先はこちらまで:0557-51-5600

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