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アルシオン通信

Alcyon Blog

2024年01月29日

【観た/2024年04本目】映画「市子」観ました。**伊豆・伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンオーナーのBLOG

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年04本目】映画「市子」観ました。

劇団「チーズtheater」を主宰する戸田彬弘が、旗揚げ公演でもある舞台「川辺市子のために」を自ら映画化。
プロポーズされた翌日に突如失踪した女性の壮絶な半生を描く。
過酷な境遇に翻弄されて生きてきた主人公を杉咲花、彼女の行方を追う恋人を若葉竜也が演じるほか、
森永悠希、倉悠貴、渡辺大知、宇野祥平らが共演。
上村奈帆が戸田と共同で脚本を務め、戸田監督作『名前』などの茂野雅道が音楽を担当する。

3年間共に暮らしてきた恋人・長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズされた翌日、突如姿を消した川辺市子(杉咲花)。
呆然とする義則の前に彼女を捜しているという刑事・後藤(宇野祥平)が現れ、信じ難い話を明かす。
市子の行方を追って、義則は彼女と関わりのあった人々に話を聞くうち、彼女が名前や年齢を偽っていたことが明らかになっていく。
さらに捜索を続ける義則は、市子が生きてきた壮絶な過去、そして衝撃的な事実を知る。

【感想】
「市子」の涙が、笑顔が、突き刺さる。「救済」という言葉の意味を強く問いただす、リトマス試験紙のような作品。

まず、ストーリー、脚本。
「ある社会問題」を真っ正面から書き切った、これは相当な覚悟。
台詞も多弁にならず、そぎ落としも十分。
ト書きで状況設定をしていくのも好感度が高く。
映画としての質を十分に担保できています。

そして演出、演技。

豊かではないが幸せ、市井の人々の風景を十分に映し出す。
貧しさも不幸も避けがたい状況、解決不可能感もこれでもかと表現。
心が震え、歯を食いしばってしまうようなシーンの連続には体力的なものを要求されますが、
作品の主題からブレずにまっすぐな点は大いに共感しました。

そして演技。
杉咲花さん、、。
もはやこのような社会性の高い映画には欠かせない存在。
ほかの誰が演じてもおそらく実存感がない。
凄まじい高みにいることが確認できます。
また、若葉達也さん、宇野祥平さんと確実すぎるキャスティング。
演技のぶつかり合いはもはや唸る以外何もできないレベル。
見応えはこれまた十分過ぎました。

強いていうならラストの件、その結末、市子の行為。
この一連の結果は肯定と否定がいり交わるとは思うのですが、僕は否定派。
それだけは残念でした。

さて。
法治国家といえど当然に法律は万能ではなく。
法律自体が間違っていることだって忘れてしまい、社会との不合理に加速感を与えてしまうこともある。
これを忘れてしまうと、どうしても社会から何かがこぼれるように思います。
この作品では、幾つかの大きな社会問題と、その中でも懸命に生きる、そして人を愛する様を描いています。

とても他人事とは思えない。
いつか手のひらの上の幸せがするっとこぼれてしまうかもしれない。
だから、今、目の前にある幸福、すぐ隣にいるあなたから、目をそらさず、まっすぐに向き合わなければならない。

社会問題にコミットする気持ちも新たになりました。
強くおすすめの一本です。

【評価・つけるとすれば】
4.1です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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by alcyon | 映画観た
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