こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2023年15本目】映画「ちひろさん」観ました。
【解説・あらすじ】
あてもなく海辺の町にたどりついた、元風俗嬢のちひろ(有村架純)。
ある弁当屋の味に魅せられた彼女はそこで働き始め、
風俗で働いた過去を隠そうとしないあっけらかんとした性格、
屈託のない笑顔、
気取らないおしゃべりで人気を集める。
やがて、家族や周囲との関係をうまく築けない女子高生、
伝えたいことを伝えられずもどかしさを抱える少年、
父親との過去に悩むあまりに暴力的な衝動に駆られそうになる青年など、
生きづらさを抱えた者たちが、彼女を慕うようになっていく。安田弘之の漫画「ちひろさん」を実写化したドラマ。
立ち寄った海辺の町にある弁当屋で働く元風俗嬢が、飾り気のない言動で生きづらさを抱えた人々を癒やしていく。
メガホンを取るのは今泉力哉。
ヒロインを演じるのは有村架純。
脚本は澤井香織と、今泉監督が共同で担当する。
【感想】
日常が、平凡が、貴重で愛おしい。孤独の意味を再設計するヒューマンストーリー。
まずストーリーなど。
これは本当に「日常的」。
誰もが思い当たるよくある話を丁寧に積み重ね、
誰もが抱える苦しみや孤独感をあぶり出すことに徹底。
その目論見は計算通り、あたりと言えるでしょう。
次に演出や演技など。
主演の有村架純さんを筆頭に、リリー・フランキー、平田満、風吹ジュンに若葉竜也・・・。
一言で言って豪華。
配役のバランス的にも的確だったとは思います。
海辺の町の雰囲気も、街の弁当屋も本当に的確。
ただ、、、。
善人役が多すぎ、どのキャラクターも一面的。掘り下げが足りない。
孤独がテーマなのはわかるが、これもまた出来事が説明的かつテンプレ感強め。
主人公、ちひろの存在感がふわふわしていてとらえどころがない。
なにより有村さんがどうしても元風俗嬢にはみえない。
原作ありきなのでしょうが、全体的にストーリーを絞ってでも役に深みをもたせたほうが作品に入り込めたように感じます。
さて。
主人公ちひろはまるで空想上のキャラ。
接客的にアドバイスをしたり、決定的に影響を与えたりするわけではないけれど、
あの人と触れ合ったことで少しづつ変わった自分、動き出した日々。
空想上のキャラなのだけれども、自分のこれまでを振り返れば確かに「いた」人のようにも思えます。
あるあるの映画ではありますが、会いたい人の顔をたしかに思い出した瞬間はやはり愛おしかった。
会えない孤独もまた然り、愛おしいと知った瞬間でした。
【価点・つけるとしたら】
☆3.7です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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