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アルシオン通信

Alcyon Blog

2023年04月 の投稿
2023年04月26日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2023年31本目】映画「マルモイ ことばあつめ」観ました。

【解説・あらすじ】

1940年代の日本統治下の京城。親日派の父がいる裕福な家で育ったリュ・ジョンファン(ユン・ゲサン)は、
失われゆく母国語を守るため、朝鮮語の辞書を作ろうと各地の方言など、さまざまな言語を収集していた。
一方、教育を受ける機会がなく盗みを働いて日々生活していたキム・パンス(ユ・ヘジン)は、
ジョンファンの鞄を盗んだことをきっかけに彼の辞書作りに関わるようになり、母国の言葉の大切さに気付いていく。

母国語の使用を禁じられた日本統治下の朝鮮半島を舞台に、朝鮮語の辞書を作るため全国の言葉や方言を集めた史実をモチーフにしたドラマ。
辞書作りを通じて読み書きに目覚める主人公をのユ・ヘジン、辞書作りに奔走する朝鮮語学会代表をユン・ゲサンが演じる。
ユ・ヘジン出演のオム・ユナがメガホンを取った。

【感想】
対話とはまず「受け止める」こと。そんな基本の基本を今日の世界に知らしめた傑作!

まずストーリー。

日本と当時の朝鮮半島の関係性を縦軸、インテリと文盲者の交流を横軸、
更にどの世界でも変わらない親子の絆で奥行きをつけた、骨格のしっかりした構造。
歴史映画としても、バディ映画としても、家族映画としても上質で丁寧なストーリー設計です。

そして演出、演技。

まず目を引くのは徹底された美術配置。
街並みごと当時の「日本化されたソウル」を作り出す力量はさすがの韓国映画クオリティ。
手抜きななさに圧倒されました。

次に演出。
日本人をもっと悪辣に描けるところがあったはずなのに。
「職務に忠実すぎる」といった特性に特化させ、結果としての暴力にフォーカスを当てる。
上手い、巧すぎる!
リュ会長とパンス、そしてその輪がが大きく広がっていく様はテンプレート的ではあるがこれもまた的確。
家族の有り様、その葛藤も表現はストレート。
3つの要素を敢えてシンプルな味付けにすることで複雑な当時の情勢をあぶり出すことに見事に成功しています。

されに演技。
言うことなし、まさに極上。。
キャスティングのハマり具合、織りなす化学反応、何より演出を超えてやると言わんがばかりの情熱。
全キャストから感じることができるのは韓国映画の良き伝統、その層の厚さ。
演技合戦としても十分に見応えがありました。

ただ、

最後の方、急に駆け足になり説明が足りてない。
ラストシーンはもっと振り切ってくれても良かった。たとえベタと言われようとも。

とは思いました。

さて。

こういう映画、必ずいますよね、「史実と違う」と言い出す方々。
でも思うのですよ。
こういう映画の存在そのものが事実である、と。

事実に着想を得たフィクション、と銘打ってありますのですべてが事実なわけないのはわかってますが、

全て嘘と言いきれるほど「我々」は素晴らしいのか。
言葉を奪うのは褒められた行為と胸を張って言えるのか。

当時を生きていなかった僕らは正確な史実など知りようもない。
資料だけで語るならすでに公文書を捏造する「現代の」僕らに語る資格などない。
そういうことから目を背けることだけには最高に得意。

言葉とは気持ちの現われ。
気持ちを踏みにじった行為はやはり消えないと感じます。

対話とはまず受け入れること。
こんな基本、そろそろやっていこうよ、、。

歴史映画のようでいて、実は現代を強く揺さぶる快作だったと思います。

【価点・つけるとしたら】
☆4.1です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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by alcyon | 映画観た
2023年04月24日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2023年30本目】映画「神々の山嶺」観ました。

【解説・あらすじ】

雑誌カメラマンの深町誠は、行方が分からなくなっていた孤高の登山家の羽生丈二を取材で訪れたネパールで見かける。
羽生の手には、伝説的なイギリス人登山家ジョージ・マロリーのものと思われるカメラが握られていた。
日本に帰国後、羽生について調べ始めた深町は、羽生の人間性に魅了されていく。

夢枕獏の山岳小説を谷口ジローが漫画化した作品を、フランス人監督パトリック・アンベールが映画化したアニメーション。
謎を残したまま亡くなった伝説の登山家と、その登山家の遺品となったカメラを手に入れた孤高の登山家の物語が、雑誌カメラマンの視点で描かれる。
日本語版吹き替えを、堀内賢雄や大塚明夫、逢坂良太、今井麻美などが担当する。

【感想】
「そこに山があるから」という、シンプルな言葉の持つ狂気!

まずストーリー。
実在の人物を丁寧に追ったとされる人物描写。
自然の過酷さ、残酷さを緩みなく、そのまま過酷に、残酷に。
登山とは、冒険とは此処まで困難なのか、此処まで危険なのか、そして此処まで蠱惑的なのかを描ききっています。
ストーリーの伏線回収もお見事。
申し分のないストーリー展開でした。

そして演出。
アニメーションによる極めてリアルな状況描写は素晴らしく当たり!
クライミングや氷上での緊迫感、空気が薄い中での意識混濁など、
アニメーションだからこそできる「限界超え」を絶妙のバランスで表現しています。
音の表現、例えば氷を削る音等、録音も超一流。
まさに目の前にアルプスの氷壁が、微かに見えるエベレストの頂があるかのよう。
緊張感も半端なく、とてもとても95分の映画だったとは思えない重厚感に仕上がっています。

さて。
「そこに山があるから。」(正確には「そこにエベレストがあるから」らしい)という、原始的すぎる欲求。
これは僕らの実生活の中にも形を変えながらきっと存在していて。
その「理由」なるものが純度を高めるとどこからか狂気に変わる、変わってしまう。
踏みとどまるのか、行ってしまうのか、多分行かなくとも生きてはいけるのだろうけれども。

自分の中にある価値観、欲求、内なる狂気を問いただされる作品であったように思います。

【価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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by alcyon | 映画観た
2023年04月22日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2023年29本目】映画「ロストケア」観ました。

【解説・あらすじ】

ある民家で老人と介護士の死体が発見され、死亡した介護士と同じ訪問介護センターで働く斯波宗典(松山ケンイチ)が捜査線上に浮かぶ。
彼は献身的な介護士として利用者家族からの評判も良かったが、検事の大友秀美(長澤まさみ)は斯波が勤める施設で老人の死亡率が異様に高いことに気付く。
そこで何が起きているのか、真相を明らかにすべく奔走する彼女に、斯波は老人たちを殺したのではなく救ったのだと主張する。
彼の言説を前に、大友は動揺する。

葉真中顕の日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作を映画化。
老人介護の現場で起きた連続殺人事件をめぐり、検事が事件の真相に迫る。
前田哲がメガホンを取り、龍居由佳里が脚本を担当。
殺人を犯した介護士を松山ケンイチ、彼と向き合う検事を長澤まさみが演じる。

【感想】
これはもはやフィクションにあらず。
誰にでも起こりうる映画の外側、現実の物語。

まずストーリー、脚本。
タイトルや予告、そこから想起されるのはシリアルサイコキラーの物語mかなと思っていたのですが、、。
ちょっと予想外の展開。
わずか2時間弱の尺の中に現実社会の歪、
例えば経済格差やセーフティーネットの不備といった普段目をつぶってしまっている問題をぎっちり詰め込み。
それでいて過剰に感じないバランスの良さはさすがでした。

そして、演出、演技。
これがまた凄まじい。
一応松山ケンイチさんと長澤まさみさんのダブル主演ということにはなっていますが、
松山さん、演技の突き抜けぶり、ちょっともう、ステージが違う。
喜怒哀楽、その隙間の感情も細かく表現していく細かな動き。
見方、見る人によってはどうとも取れるような絶妙の表情。
役に思いを込めたからこそ発せられる狂気は、今回重要な役で出演されたあの柄本明さんの上を行く。
これだけでも必見です。

さて。
物語は重く、暗く、希望を見出すのが難しい、心を削がれるものだったのですが。
一方現実には同じような状況、あるいはもっと悲惨な状況がすでにあり、
それは全く他人事ではなく、明日、いや、今日にも我が身の問題なのです。

わかっているのに目をつぶっている。
わかっているのに考えない。
わかっているのに手を差し伸べない。

わかっているのに。
わかっているのに。。

主人公斯波を断罪する、そんなこと欺瞞に満ちた僕は、社会は本当にできるのだろうか。

深く深く心に刺さる、大きな棘のような作品だったと感じています。

【価点・つけるとしたら】
☆4.5です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2023年04月20日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2023年28本目】映画「ベイビーわるきゅーれ2ベイビー」観ました。

【解説・あらすじ】

すご腕の殺し屋である杉本ちさと(高石あかり)と深川まひろ(伊澤彩織)は、
普通の暮らしを立てるためにはさまざまな出費がかかることに困惑していた。
一方、殺し屋協会アルバイトのゆうり(丞威)とまこと(濱田龍臣)の兄弟も、
上層部の指令ミスで報酬がもらえないといった不安定な生活に窮し、お金を欲していた。
そんなとき、「ちさととまひろのポストを奪えば正規のクルーに昇格できる」という情報を得た兄弟は、ある計画を立てる。

殺し屋女子二人組が社会になじもうと奮闘する『ベイビーわるきゅーれ』の続編。
何をするにもお金が必要な社会を生きる彼女たちに、新たな敵が立ちはだかる。
前作同様阪元裕吾がメガホンを取り、園村健介がアクション監督を担当。
高石あかりと伊澤彩織が殺し屋コンビ役で続投し、水石亜飛夢、丞威、濱田龍臣らが共演する。

【感想】
グダグダまったりからのーキレッキレすぎるアクション!!!!

まずストーリー。
前作同様ルームシェアの日常シーンはゆるくだるく。
いや、前作よりダメダメぶりはバージョンアップ。
殺し屋をしていなければ社会不適合という謎?設定が見事にはまってます。

一転しての演出、アクション。
これはもう!
ほんとに間違いない!!
前回は呼吸をどこでしているのかわからないスピードでしたが、
今回は敢えてブレスを取って、「加速」をアクションに組み込んでいます。
技数も多彩、頂点が見えない登山のようなノビシロ感。
見飽きない気泡の数々には圧倒されました。

強いて言えば、、

映画愛あふれるオマージュも嫌いじゃないのですが、ちょっとだけくどい。もしくは使うならもっと大げさに。
ところどころ録音の設定がおかしく感じる?

ぐらいが気になるところ。

でもそんなのは本当に些末、アクション映画の新しい光なことに間違いない!
きっとある次作、期待しかないです!!

【価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2023年04月19日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2023年27本目】映画「ハケンアニメ!」観ました。

【解説・あらすじ】

最も成功した作品の称号を得るため熱い闘いが繰り広げられている日本のアニメ業界。
公務員からこの業界に転身した斎藤瞳(吉岡里帆)は、初監督作で憧れの監督・王子千晴(中村倫也)と火花を散らすことになる。
一方、かつて天才として名声を得るもその後ヒット作を出せず、
後がない千晴はプロデューサーの有科香屋子(尾野真千子)と組み、8年ぶりの監督復帰に燃えていた。
瞳はクセが強いプロデューサーの行城理(柄本佑)や仲間たちと共に、アニメの頂点「ハケン(覇権)アニメ」を目指して奮闘する。

直木賞作家・辻村深月がアニメ制作の舞台裏を描いた小説を映画化。
期待の新人監督と崖っぷち状態の天才監督が、アニメ界の頂点を目指して火花を散らす。
新人監督を吉岡里帆、彼女と覇権を懸けて争う相手を中村倫也が演じ、柄本佑、尾野真千子らが共演。
吉野耕平が監督、政池洋佑が脚本を務める。

【感想】
仕事。その真髄を抉って抉ってさらけ出す、働くすべての人に捧げる新しいアンセム!

まずストーリーや脚本。
タイトルやキービジュアルのポップさからは想像の出来ないかなり本気度の高いお仕事ムービー。
確実かつ印象深い台詞回しで、作品を作り出す、苦しみ、葛藤、目指す高みへの逡巡などを素晴らしい推進力で牽引。
アニメという題材の設定も絶妙。
誰に届けるのか、もちろん視聴者なのだけれども、どこまで信頼するのか、勇気を持って踏み込んでいます。
劇中劇のアニメ作品の書き込みも的確・適量で、バランスの良さと熱量を併せ持つ脚本でした。

そして演技や演出。
おそらく演出は敢えてのオーソドックス。
お仕事ムービーの文法を最大限活かし、俳優陣が演じやすいように全神経を使っています。
だからでしょう、吉岡里帆さん、中村倫也さんの二人は、じゃあ誰がこの役できるの?と思うくらい入り込んだ演技!
脇を固める柄本佑さん、尾野真千子さんも大きな見せ場があり、4人4様の仕事観が際立っていて思わず身震いしました。

さて。
好きを貫く。
目を逸らさなかった者、走るのをやめなかった者だけが掴む。
そんな事当たり前で、みんな知っていて、なのに出来ない。
いや、出来ないじゃなくてやらないだけだということを否応が無しに見せつけられる今作。
当然自分の仕事を見つめ直してしまう、その甘っちょろさに苦い気持ちになる。

痛快なだけじゃない、この鑑賞後の感覚。
この胸に刺さった棘のような痛みがきっとまだ成長の伸びしろを作ってくれる。

「満足できないものを世に出したらそれで終わりなんだよ」

心にしっかり留めておきたいと思いました。

【価点・つけるとしたら】
☆4.2です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
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☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2023年04月16日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2023年26本目】映画「猫は逃げた」観ました。

【解説・あらすじ】

レディースコミック作家の町田亜子(山本奈衣瑠)は雑誌編集者の松山俊也(井之脇海)と肉体関係を持ち、
彼女の夫で週刊誌記者の広重(毎熊克哉)も同僚の真実子(手島実優)と浮気している。
夫婦仲は冷え切り離婚寸前の二人は、飼い猫のカンタをどちらが引き取るかでもめていた。
そんな中、カンタが姿を消してしまう。

飼い猫の引き取りをめぐってもめる離婚寸前の夫婦と、それぞれの恋人が繰り広げる恋愛ドラマ。
今泉力哉監督と城定秀夫監督が、互いに脚本を提供するコラボレーション企画の一作で、本作では今泉が監督を担う。
モデルや雑誌編集など多岐にわたって活動する山本奈衣瑠、毎熊克哉、手島実優、井之脇海のほか、
中村久美、お笑いコンビ「オズワルド」の伊藤俊介らが出演する。

【感想】
そりゃー猫も逃げるわー、逃げたくなるわー。。

まずストーリーだったり、脚本だったり。
「猫は逃げた」という出来事をスイッチに、交錯する人間関係、その感情の交錯を巧みに描写。
ケレン味がなく、後半に向けてのスピード感もあり、プロットの回収も的確。
今泉流ラブコメの本懐、此処にあり、です。

そして演出、演技。
まずキャスティングが絶妙。
猫も含めて絶妙。
主要4人が結構難し目のセリフ廻しを余裕でこなし、さらに各々の個性で味付けてくる。
ときおり見せるネコ目線、隠し味の仕込み方もこれまた良いさじ加減。
会話劇としての面白さをきっちり撮り切る職人・城定監督の真骨頂を感じることができます。

さて。
「不倫修羅場モノ」はすでにジャンル化されていて、
すでにすべてのパターンは出尽くしていると思っていたのですが。。
いやいやまだこの手があったとは。

猫&不倫という新しいジャンルを作った?と言える?快作でした。

(追記)
猫かわいい!
猫かわいいいい!
猫かわいいいいい!

【価点・つけるとしたら】
☆3.8です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2023年04月09日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2023年23本目】映画「シン仮面ライダー」観ました。

【解説・あらすじ】

1971年から1973年にかけて放送された石ノ森章太郎原作の「仮面ライダー」50周年プロジェクトとして、
庵野秀明が監督を務めた特撮アクション。
仮面ライダーこと本郷猛を池松壮亮、ヒロインの緑川ルリ子を浜辺美波、
仮面ライダー第2号こと一文字隼人を柄本佑が演じ、西野七瀬や塚本晋也、森山未來などが共演する。

【感想】
「仮面ライダー・リテラシー」を厳しく問われる問題作!

まずストーリー。
これは原作に基づくオリジナル。
人間・本郷猛の葛藤を中心に、庵野監督特有の言語を絡めて、「シン」シリーズの文法通り展開。
監督ファンにはおなじみの構成です。

そして演出と俳優陣。
これもまた庵野イズム炸裂。
旧作へのオマージュを残しつつ、現代的に再構築。
ショッカーの有り様、その存在理由を際立たせながら、尺いっぱいに怪人をつぎ込む贅沢な演出。
俳優陣も池松さんを始め、きっちり演じきっています。

ただ、

・話の軸が人間性=やさしさと仮面ライダー=暴力の葛藤、からどんどん離れ、薄味になる。
・アクションが本当に見ずらい。。
・怪人のコンセプトがあやふや、、

と、正直しんどい面も多々あり、、、。

難しい語彙を使い、無理めにストーリーを難解化したものの、その緊張感を最後まで保てず、といった感想です。

もしかして僕にもっと仮面ライダーへの造詣があり、オマージュの部分をうまく汲み取れればもっと違う楽しみ方ができたのかもしれません。

やや消化不良な映画体験でした。

【価点・つけるとしたら】
☆3.4です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
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☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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2023年04月01日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2023年22本目】映画「モリコーネ 映画が愛した音楽家」観ました。

【解説・あらすじ】

多くの映画やテレビ作品で音楽を手掛け、2020年に逝去したエンニオ・モリコーネ氏。
クエンティン・タランティーノ監督やクリント・イーストウッドらが彼に賛辞を贈る一方、
自身は映画音楽の芸術的価値が低かった当時の苦しい胸のうちを明かす。
『荒野の用心棒』での成功、『アンタッチャブル』で3度目のアカデミー賞ノミネートとなるも受賞を逃し、
落ち込む様子なども描かれる。

『荒野の用心棒』『アンタッチャブル』など多数の映画音楽を手掛けてきたエンニオ・モリコーネ氏が、自らの半生を回想するドキュメンタリー。
かつては芸術的地位が低かった映画音楽に携わり、何度もやめようと思いながら続けてきた日々を振り返る。
『ニュー・シネマ・パラダイス』などでモリコーネ氏と組んだ、ジュゼッペ・トルナトーレが監督を担当。
クエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリヴァー・ストーンらがインタビューに応じている。

【感想】
あの音が、あの旋律が。
溢れる思いがスクリーンを包み込む。映画史に確実に残る音楽映画の頂点!

まず、ストーリーなどについて。
存命中のモリコーネ氏への膨大かつ貴重すぎるインタビューと、
多くの映画監督、同業の音楽家達によるこれまた膨大なコメントをもとに、
モリコーネを浮き彫りにしていく、骨太な構成。
全編隙間なく、モリコーネの音楽で紡がれていきます。
引用される映画のあのシーン、このシーン。
モリコーネを知らずとも誰しもが思いを寄せることができます。

そして演出や登場人物。

モリコーネという映画音楽をBGMから芸術にまで高めきった巨大なアイコン。
本人のみならず、多くの関係者の膨大すぎるインタビューを丁寧に紡ぐことで
その栄光ばかりではなく、深い苦悩、挫折にまで強く迫りきった監督の執念。
本当に尊敬していなければできない仕事とはこういうことなのでしょう。

音楽の素晴らしさは言わずもがな。
彼の一生分の音楽を一つの作品に納めるなんて到底できませんが、
それでもここまで構成しきったのはこれもまたマエストロの手腕。
素晴らしい、ただただひたすらに素晴らしいです!

さて。
やはり心に残ったのは、巨大な存在としてのモリコーネではなく、
皆と同じように評価に苦しみ、仕事に悩む姿でした。

その結実としてのアカデミー。
その全てが詰まった「あのスピーチ」

ああ、そうだよ、そういうことだよ、、、。

僕も何時か。
胸を張った仕事ができるようになったときは同じことを言いたい。

そう強く決意させられたような貴重な映画体験でした。

【価点・つけるとしたら】
☆4.4です。

ちなみに
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by alcyon | 映画観た

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伊豆の四季やイベント、グルメ情報などを中心に、時々は好きな映画や本などのこともUPしていきます。
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