こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2025年43本目】映画「金子差入店」観ました。
【解説・あらすじ】
高校3年生のペーは転校先で隣に座るジョーの人懐っこさに戸惑いを感じていた矢先、ジョーが不慮の事故でこの世を去ってしまう。
ペーはジョーの遺品からコンテストで受賞したエッセイを見つける。
ある日、短編映画のコンテストに入賞すれば大学に試験免除で入学できると知ったペーは、
ジョーの親友だと偽り、彼のエッセイを利用して彼をしのぶ映画を制作することにする。バズ・プーンピリヤ監督がプロデューサーを担当し、映画作りに奔走する高校生を描いた青春ストーリー。
大学の入学資格を得るために、主人公があるうそをつき、映画作りを始める。
出演はアンソニー・ブイサレートとティティヤー・ジラポーンシンや、ピシットポン・エークポンピシットなど。
監督をCMやミュージックビデオなどを手掛けてきたアッタ・ヘムワディーが務める。
【感想】
あの頃のきらめきを丁寧に詰め込んだ傑作青春ムービー!
まずストーリー。
青春に必要な大切な行程。
例えば友情だったり初恋だったり。
ちょっと間違えると混雑してしまう要素を破綻なく「映画作り」の過程に見事に織り込む手腕。
一つ一つの要素、キャラクターのの取り扱い方が丁寧、台詞の粒立ちも素晴らしい。
またベタになりがちかなと思った所で結構斜め上に連れて行くストーリーテリングもお見事でした。
次に演出演技。
これも時系列が複雑なのにカメラワークが的確で見づらさなし。
伏線の回収もきっちりしているし、演出そのものにメリハリもあって好感度が高かったです。
俳優陣も必見。
映画作りのわずかな時間の中で
変わってゆく関係性、
明らかになる真実への思い、
各々が成長していく様子
を本当に熱演。
まっとうなジュブナイル、これもまたタイの美しい情景にマッチしていたと感じます。
さて。
思い起こせばあの頃。
僕にだって打ち込むものがあり、
仲間がいて、好きな子もできて。
何もかもがうまくいくわけもなく、それなりに失敗し、それなりに挫折感を感じ。
それでも時は流れ、苦み、血の味は薄れ、思い出は甘い香りを纏う様になりました。
やり残したことだらけ、後悔だらけの日々だったけれど、それもまた良かったと思える。
大人にこそ刺さる映画だったと思います。
併せて、
「いつだって今日が一番若い」
ことを忘れないようにしたいとも感じた時間でした。
【評価・つけるとすれば】
4.2です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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