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アルシオン通信

Alcyon Blog

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2025年05月27日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年21本目】映画「教皇選挙」観ました。

【解説・あらすじ】
エドワード・ベルガー監督が、ローマ教皇選挙の舞台裏と内幕に迫ったミステリー。

全世界14億人以上の信徒を誇るキリスト教最大の教派・カトリック教会。
その最高指導者で、バチカン市国の元首であるローマ教皇が亡くなった。
新教皇を決める教皇選挙「コンクラーベ」に世界中から100人を超える候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の閉ざされた扉の向こうで極秘の投票がスタートする。
票が割れる中、水面下でさまざまな陰謀、差別、スキャンダルがうごめいていく。
選挙を執り仕切ることとなったローレンス枢機卿は、バチカンを震撼させるある秘密を知ることとなる。

ローレンス枢機卿を名優レイフ・ファインズが演じるほか、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、イザベラ・ロッセリーニらが脇を固める。第
97回アカデミー賞で作品、主演男優、助演女優、脚色など計8部門でノミネートされ、脚色賞を受賞した。

【感想】
伝統が「世界」を穿つ。
精密な描写で引き込む快作!

まずストーリー。
世界一有名で、かつ謎多き選挙、コンクラーベ。
いったいどうやって取材をし、素材を集めたのか、それ自体がミステリーに感じるほどのリアリティ。
一見複雑に感じる選挙の仕組みをこの上なくわかりやすく提示する序章から、
緊迫の人間模様を緩み無くみせる投票の様子、
そして圧巻の決着まで展開は実にサスペンスフルでスピーディー。
差し込まれるエピソードも多彩。
見事に設計され尽くした脚本です。

そして演出。
まず宗教的な儀式の荘厳さをベースにしつつ、
候補者の人間臭さに大きくスポットを当てる演出。
この割り切りが話をだれさせず、どんどん加速させてゆく。
密室劇特有の息苦しさも物語の重厚感を下支え。

実に綿密な演出プランです。

また、おのおの演技も素晴らしい。
宗教人としての高潔とひとりの人間としての欲望が常に混在する難役を
それぞれがボリューム、ミキシングを変えながらの演技。
いったいどんなメソッドで??
演技合戦としても見所有りです。

惜しむらくは、前述通り「密室劇」ですので、映像が暗暗していて、
バチカンの持つ荘厳さはちょっと割り引き。
衣装の美しさが際立っているのでちょっとちぐはぐな感じもしました。

さて。
宗教、とりわけキリスト教カソリックに疎い僕でも教皇の重要性、世界一有名な人物であることは承知しており。
その選出方法コンクラーベの仕組みくらいは既知では有ったのですが、、。

これほど人間らしさがむき出しで描かれるとは、
スキャンダラスな一面にもこんなに踏み込むとも思っておらず。

先鋭化されていくそれぞれの主張、
伝統と変革、争いと安寧の輪郭の濃さはまさに現代社会の縮図。

特にラスト、その結論。
与えるインパクトは教徒ではない僕でも衝撃的。
他山の石で、どの世界観に所属していても刮目せざる得ないものだと感じました。

劇場の外の世界が今までとは違う鑑賞体験になりました。
実際にコンクラーベが行われたタイミングでもありますが、
時期にかかわらず鑑賞をお勧めできる、普遍的な作品で合ったと思います。

【評価・つけるとすれば】
4.2です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2025年05月22日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年18本目】映画「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」観ました。
【解説・あらすじ】

お笑いコンビ「ジャルジャル」の福徳秀介が2020年に発表した恋愛小説「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」を、大九明子監督が映画化。

大学生の小西徹は、思い描いていたキャンパスライフとはほど遠い、冴えない毎日を送っていた。
そんなある日、お団子頭の女子大生・桜田花の凛々しい姿に目を奪われた小西は、思い切って彼女に声をかける。
いろいろな偶然も重なり、またたく間に意気投合する2人。
会話が尽きないなか、「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好きって思いたい」と桜田が何気なく口にした言葉が、小西の胸を刺す。
その言葉は、小西が大好きだった、いまは亡き祖母の言葉と同じだった。
桜田と出会えたことに喜ぶ小西だったが、そんな矢先にある出来事が2人を襲う。

主人公の小西徹を演じるのは萩原利久。
若手実力派としてブレイクした河合優実が、ヒロインの桜田花に扮した。
2024年・第37回東京国際映画祭コンペティション部門出品。

【感想】
若かりし日々の思い出を再構築。今が殊更に愛おしく感じる珠玉の恋愛映画!

まずストーリー、脚本。
台詞の量がとにかく多く、説明過多ではあるのだけれど、キレとテンポがあり全然冗長にならず。
むしろそのボリュームこそそがストーリにトルクを与え、加速感が増していく。
内容は単なるボーイミーツガールの枠組みに収まらない、喜怒哀楽をフルパッケージしたもの。
既視感を持つ方にはきついだろうな、、と感じる所まで感情に刺さる。
決して軽くない、筋肉質な脚本です。

次に演出演技。
主演の二人、萩原利久さん、河合優実さんは安定かつ繊細な演技。
大学生の行き詰まった感情、不安、目覚めきらない自我のもどかしさ。
始まりつつある恋の行方に一喜一憂する若気の至り。
見事に織り交ぜた演技でした。

そして何よりも伊東蒼さん。
主演二人を圧倒する演技力。
耐えてこらえてそれでもの気持ちを飽和させてしまう超絶長台詞シーンは超圧巻!
誰もが彼女を好きになる事必至!
日本映画、最新の至宝を目撃できます!

さて。
20歳前後の自分を思い起こせば
何をやるにもいっぱいいっぱいで、
どれに手をつけてもいつも中途半端。
本気の努力から逃げ、要領という名の手抜きで日々を消費するだけの毎日。
ときめくことからも逃げていたように思います。

繰り返しますが本作、
ただの恋愛映画にあらず。

真っ正面から人にモノに出来事に向き合う姿勢を試される作品です。

時間を経ながら鑑賞を繰り返す作品に出会えたと感じました。

【評価・つけるとすれば】
4.5です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2025年05月21日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年17本目】映画「新幹線大爆破」観ました。

【解説・あらすじ】

東北新幹線・はやぶさ60号の車掌を務める高市(草なぎ剛)は、定刻通りに新青森から東京へ向けて出発する。
いつもと変わらず準備を整え発車するが、その列車には爆弾が仕掛けられ、犯人から1,000億円の要求があったことを知る。
その爆弾は、列車が時速100キロメートルを下回ると起爆するのだった。
高市ら乗務員と新幹線総合指令所が一丸となって策を講じる一方で、警察も犯人確保に動き出す。

[Netflix作品]1975年公開の『新幹線大爆破』を草なぎ剛主演でリメイクしたサスペンス。
時速100キロメートルを下回ると作動する爆弾を仕掛けられた新幹線の車掌が、
乗務員と乗客、新幹線総合指令所と協力して事件の収束を図る。
メガホンを取るのは樋口真嗣。細田佳央太、のん、要潤のほか、尾野真千子、ピエール瀧、斎藤工らが出演する。

【感想】
国際標準をきっちり超える、国産アクションのお手本!!

まずストーリー。
ハリウッドのSPEEDシリーズの明らかに元になった1975年版の「新幹線大爆発」を大ネタに、
現代に置き換えた脚本はリメイクの資産骨頂、じつに巧み。
司令室の現場のやりとりに緊迫感を持たせ、群像的にキャストの背景を絡ませています。

次に演出。
まずなんといってもアクションシーン。
誰でもが知っている新幹線という乗り物、そのリアリティが素晴らしい。
劇場と化したメディア監視の中で寸分違わず難易度の高すぎる作業を完遂していく。
現場の緊張感が十二分に伝わってくる作劇は流石だと感じました。

そして演技。
日本を代表するキャストをきっちり揃え、各々が脚本上のキャラクターをきっちり精密に演じていく。
この精密さはお話の根幹でもあるので破綻なく、オーバー過ぎず、バランスも良くとれていたように思います。

ただ、個人個人のバックサードストーリーやキャラクター説明は薄く、、、。
政治問題へのコミットメントも含め、せっかくの熱演、賑やかだが散漫に感じるのはもったいない。
もう少し彫り込みがあるか、人数を減らして尺を稼いでおかないととはかんじました。

【評価・つけるとすれば】
4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2025年03月20日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年09本目】映画「TATAMI」観ました。

【解説・あらすじ】

世界柔道選手権に出場したイラン代表の女子選手レイラ・ホセイニ(アリアンヌ・マンディ)は順調に勝ち進み、
決勝で旧知の仲でもあるイスラエル代表のシャニ・ラヴィ(リル・カッツ)と対戦する可能性が高まる。
3回戦が始まる直前、監督のマルヤム・ガンバリ(ザール・アミール)にイランの柔道協会から連絡が入り、
マルヤムはレイラを棄権させるように命じられる。

柔道の国際試合で起きた実話をベースに、イラン代表の柔道選手と監督が自国の政府に受けた圧力やそれによる葛藤を描いたヒューマンドラマ。
イスラエル代表選手との対戦を控えた主人公が、政府から棄権を強要される。
監督を務めるのはイラン人俳優のザール・アミールとイスラエル人監督ガイ・ナティーヴ。
アリアンヌ・マンディやジェイミー・レイ・ニューマンなどが出演する。

【感想】
柔道というスポーツと国際政治がしっかりと組み合うサスペンスの快作!

まず脚本、ストーリー。

まず柔道の「大会システム」がわからない人にもすんなり伝わる構成。
その上で「政治の介入」から「誰が選手を護るのか」を深掘りしていく。
さらにはイスラム社会、に限らずはびこるジェンダーギャップの問題なども絡めて進むストーリーは、
スピーディーでトルクも効いていて、サスペンスならではの危うさも満載。
野心的、意欲的な脚本です。

そして演出、演技。

映像としては、何よりも暗めの画作りが特徴的。
集中していないと物語がどんどん進行し、重要な台詞を聞き逃します。
意図的に観客を試合の観客席、物語の当事者に誘う手法。
善し悪しはあると理解しますが、僕には好感度高く感じました。

俳優陣の演技も素晴らしい、、。
リアリティを徹底的に煮詰めて、飽和させる。
スリリングさを嘘くさくさせない。
おそらく相当量のバックグランドストーリー、
個人設定のディテールにもこだわりきった演技プラン。
柔道の試合になぞらえられる気迫を十分に感じることができます。

さて。
物語の核になるのはスポーツにおける政治介入なのですが。
細かく分けると

「国家と個人」
「国家対立」
「政治による国民の分断」

などなど、
現代社会の、そしてイスラム社会に限らない世界の縮図が大きな構図で描かれている今作。

よく調べてみたら実際の事件に基づいてるとのこと。
※2019年8月、日本武道館で行われた世界選手権における、イラン出身の男子柔道選手サイード選手に起こった事件。

画作りからわざと古い出来事のように感じさせられましたが、
実は極めて現代的な事件であることにも驚きと恐怖を感じました。

また、共同監督としてイスラエル人とイラン人が手を組み、
イラン関係のスタッフは撮了後全員亡命、、、。
気迫以上の何かを感じずには要られませんでした。

それにしてもですが、
戦う場所であるはずの、それこそ命がけであるはずの「畳・TATAMI」の上だけが安全だなんて。
このような皮肉が世界にはびこっている、権力のゆがみが個人を苦しめている事に改めて気づかされるのもまた皮肉。

力作にして快作です。
非常におすすめです。

【評価・つけるとすれば】
4.4です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2025年02月27日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2025年08本目】映画「I Like Movies」観ました。

【解説・あらすじ】

カナダの田舎町で暮らす高校生のローレンス(アイザイア・レーティネン)は、映画だけが生きがいで社交性がなく、
周囲の人々とうまく付き合えない。
唯一の友達マット(パーシー・ハインズ・ホワイト)と多くの時間を過ごしながら、
ニューヨーク大学でトッド・ソロンズ監督から映画を学ぶことを夢見るローレンスは、
その学費を貯めようとレンタルビデオ店でアルバイトを始める。
そこで俳優志望だった店長アラナ(ロミーナ・ドゥーゴ)をはじめとするさまざまな人と出会い、
心を通わせていくが、将来への不安からある人物を深く傷つけてしまう。

第47回トロント国際映画祭で上映された青春コメディー。
周囲の人たちとうまく付き合えず、映画だけが生きがいの高校生が、
地元のレンタルビデオ店でアルバイトを始めたことをきっかけに成長を遂げていく。
監督を務めるのはチャンドラー・レヴァック。
アイザイア・レーティネン、ロミーナ・ドゥーゴのほか、
クリスタ・ブリッジス、パーシー・ハインズ・ホワイトらが出演する。

【感想】
「夢で生きていく」、成長痛にも似た葛藤を描ききった青春ストーリー。

まず脚本、ストーリー。

2000年代くらい?まだDVDレンタルの大型店舗がどの街にもあった時代を背景。
周囲とうまく付き合えず、社会性にも欠ける主人公。
失敗や葛藤、挫折、友情の行き違いがちりばめられた脚本は王道の展開ではあります。
引用される映画のタイトルを追うのも面白げだったりもしました。

次に演出演技。
映画に打ち込むというより、逃げ込んでいる主人公の鬱屈した状況が軸。
そこに母親の愛情と苦しさ、
周りの大人の優しさと厳しさ、
友情の脆さ、
などを絡めていく、味の濃さを感じる演出。
台詞もエッジが効いているので序盤はちょっと不快に感じる点もありましたが、
後半、一気に解消。
メリハリも十分効いていたと思います。

さて。
若者が若者でいられる期間は意外と短く、
誰もが皆サニーサイドを歩けるわけでも無く、
そりゃ失敗もすれば葛藤もあるわけで。

自分を変えたいのに。
自分が変われないのは環境のせいだ。
きっと、いつか、自分だって。
といつだって自分軸なのはこれは若者だけにあらずにも思える。

成長し、視座が変わり、物事が見えてくるのは
きっとあの日があったから。

きつく、つらく感じていた時期をちょっと思い出しました。

コメディではあるのですが
夢に躓いたすべての人に捧げる成長の物語でも合ったと思います。

【評価・つけるとすれば】
4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン 宿泊プラン一覧
伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2025年01月07日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【2024年映画鑑賞総まとめ&ベストテン】です。
まずは全リスト!!

プロパティ 鑑賞日 タイトル 評価 メモ
1 1月13日 ザ・キラー 3.6
3 1月14日 それは、きっと愛じゃない 4.2 恋が、愛が国境、文化を越えていく!。美しく、かわいらしいラストは必見!
4 1月14日 市子 4.1 「市子」の涙が、笑顔が、突き刺さる。「救済」という言葉の意味を強く問いただす、リトマス試験紙のような作品。
2 1月14日 カラオケ行こ 4
5 1月24日 ヤジと民主主義 4.3 これは破格の興味深さ!民主主義の源流、その分水嶺を探しだす、貴重な映像体験!
8 1月25日 ニューヨークオールドアパートメント 3.9 支え合う気持ち、その純度の高さが夢を紡ぐ。甘さと苦さが見事に交錯するジュブナイル!
7 1月25日 枯れ葉 3.9 厳しい寒さを優しさが包み込む。
生活のすべてが詰まった美しい物語。
6 1月25日 葬送のカーネーション 3.9 静謐な時間の中に現れる世界の姿。「希望」とは何かをあぶりだすファンタジー。
10 1月26日 コット、始まりの夏 4.8 美しい自然と、静かな感情の交感が豊かな情景を見事に導く、控えめにも大傑作!
9 1月26日 ビヨンド・ユートピア 脱北 4.4 目をそらすことの罪を浮き彫りにする、ドキュメンタリー映画の頂点的傑作。
14 2月26日 夜明けのすべて 4.5 夜を越える苦しみを、純粋な優しさで解かしてゆく。2024年を代表する日本映画の頂点的傑作ヒューマンドラマ!
13 2月26日 コヴェナント/約束の救出 4 埃と煙幕に包まれた大地に一筋の光。勇気と友情がたぐり寄せる奇跡の軌跡。
12 2月26日 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4 現実版「あきらめたらそこで試合終了ですよ」!!
11 2月26日 哀れなるものたち 3.7 これぞランティモス!絶妙に不快な怪作!
15 3月14日 3.6
17 3月21日 ゴールドボーイ 4.4 サスペンスに必要なものを十二分に詰め込んで、さらに飽和。想像の上、確かに!!
16 3月21日 52ヘルツのクジラたち 4.2 ほろ苦さではまだ軽い、全然足りない足りない。砂をかむでも物足りないような厳しさが残る物語。
18 4月8日 レッド・シューズ 3.7 これぞ王道!もうそれでいい!!
20 4月15日 デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章 4.2
19 4月15日 パストライブス 4.2 幾層にも重なった前世(パストライブス)の末、出会った二人。その行く末は運命なのか?
21 4月18日 Winny 4
22 4月22日 ディストラクションベイビース 3.6
23 4月24日 もっと超越した所へ 3.6
24 4月25日 アステロイドシティ 3.7
25 4月25日 白鍵と黒鍵の間に 3.6
27 4月26日 ウィ、シェフ! 3.9
26 4月26日 WITCH 魔女/増殖 3.7
28 5月9日 シティーハンター 3.6
29 5月10日 マネーモンスター 3.6
30 5月13日 関ヶ原 3.5
31 5月14日 コレクティブ 国家の嘘 3.9
32 5月14日 エンドロールの続き 3.8
35 5月20日 青春18×2 4.5 圧倒的な瑞々しさが、心の中心をしっかりと貫いてゆく。
語り継がれるべき、美しすぎる青春映画!
36 5月20日 ミッシング 4.1 荒唐無稽な現実が「人」そのものを切り裂いていく。
監督の作家性が炸裂する意欲作。
34 5月20日 落下の解剖学 3.8 「真実」が「本当に起こったこと」とは限らない。。。
疑念の連鎖、たどり着く深淵に心ざわめく問題作。
37 5月23日 翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて 3.7
38 5月24日 花腐し 3.7
39 5月27日 デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後編 4.2 この世界の狂気をチューニングするのはまた狂気しか無いのか。
ゆがんだ社会に巨大にな石を撃つ、真性社会派青春映画!
40 5月27日 碁盤斬り 3.9 正直とは何か。生き様とは何かを現代に問う王道時代劇。
41 5月27日 関心領域 3.8 狂っているのは誰か。狂わせているのは何か。
人間という種の闇をあぶりだし尽くす問題作。
44 6月10日 人間の境界 4.4 創作物が描き出す、紛れもない「真実」。
目をそらしてよいわけがない希望無き現実を撮りきった力作!
43 6月10日 かくしごと 3.9 この嘘を、この愛を果たして断罪できるものなのか。「社会の仕組み」の非情さに一石を投じる意欲作。
42 6月10日 あんのこと 3.9 ゆがみきった世界の果て、わずかな希望のさらにその先。観なくてよいものなのか、世界に問う意欲作。
45 6月17日 正欲 4
46 7月2日 ルックバック 4.6 こんなにも、こんなにも。終わらない青春、その純度に心抉られる、この夏最高の映画体験!!。
47 7月18日 ナポレオン 3.7
48 7月19日 ダムマネー 3.8
49 7月19日 チケット・トゥ・パラダイス 3.5
51 7月21日 極限境界線 3.9
50 7月21日 さよならホヤマン 3.9
52 7月23日 アイスクリームフィーバー 3.6
54 7月29日 ヤングゼネレーション 4
53 7月29日 15ミニッツウォー 3.9
55 8月7日 SHE SAID その名を暴け 3.9
56 8月8日 ピエロがお前を嘲笑う 3.9
57 8月15日 時計じかけのオレンジ 3.7
58 8月16日 宝くじの不時着 一等六億円が飛んで行きました 4
59 8月21日 花様年華 3.8
60 8月22日 658km、陽子の旅
61 8月27日 波紋 3.7
62 8月30日 ガンパウダー・ミルクシェイク 3.7
64 9月2日 きみの色 3.9 「誰か」と「何か」を全力で。大人になってしまった僕らに贈る純度高めのジュブナイル。
65 9月2日 愛に乱暴 3.7 丁寧で規則正しい生活を支えているのは、闇深き感情なのか、、、。
人間の性根を暴き出す怪作サスペンス。
63 9月2日 箱男 3.6 孤独、孤立が描き出すもの、それは世界の本質か、それとも
66 9月18日 ありふれた教室 4 良心、使命感、理性。
どれもがありふれている「秩序のあやうさ」を見事にパッケージングした快作。
67 9月24日 ディナー・イン・アメリカ 3.9
68 9月26日 幸せなひとりぼっち 4.1
69 9月30日 侍タイムスリッパー 4.2 正直に死ぬか、卑屈に生きるか。
時代が時代を斬る、見事な時代劇!
70 9月30日 ベイビーわるきゅーれ・ナイスデイズ 4 まだまだもっといける!ガールズアクションの頂を目撃せよ!
71 10月1日 パリタクシー 3.9
72 10月10日 ホールドオーバーズ 4.4
73 10月14日 ある一生 4
74 10月14日 ぶあいそうな手紙 3.9
76 10月18日 ノッキンオンヘブンズドア 4
75 10月18日 告白 コンフェッション 3.4
78 10月22日 サウンドオブフリーダム 4.5
77 10月22日 ラストマイル 4 復讐すべきは会社か、さらにはその先か。強欲という罪を問いただす社会派サスペンス。
79 10月29日 ダブルミンツ 3.3 現在の原罪と向き合う力作。制作陣の覚悟に刮目せよ。
80 10月30日 めくらやなぎと眠る女 3.7
81 10月31日 時々、私は考える 3.7
82 11月7日 スーパーハッピーフォーエバー 4.3 短すぎた思い出と長すぎるこれからの日々。美しい情景が胸をえぐる喪失の物語。
83 11月7日 シビルウォー 3.8 戦争映画「最後の視点」で魅せる、近未来の寓話。寓話だよね?
84 11月14日 白鳥の湖 3.8
85 11月20日 エルプラネタ 3.6
87 11月21日 あの娘はしらない 4
86 11月21日 それでも私はいきてゆく 3.7
89 11月25日 アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師 4.2 正義は勝つ!たとえそれが不法な手段でも!!
88 11月25日 グラディエーター2 3.9 これぞリドリースコット!衰え知らぬアクションの皇帝健在!
90 12月2日 正体 4.3 正義とは何か、真実とは何か。
その「正体」をクッキリとあぶりだす力作!
91 12月2日 雨の中の慾情 3.5
92 12月3日 ロボットドリームス 4.7 アニメーションだからこそ成し得た金字塔のような映画!
93 12月3日 コールミーダンサー 4.2 挑戦することの尊さを世界に叫ぶ傑作ドキュメンタリー!
94 12月4日 山逢いのホテルで 3.6
95 12月5日 ふたりで終わらせる 3.9 恋の闇を鋭く描く社会派ラブストーリー!
97 12月15日 ルックバック(2回目) 4.2
96 12月15日 42nd Street 3.8
99 12月16日 劇場版ドクターX 3.7
98 12月16日 太陽と桃の歌 3.6

 

【ベストテン】

1 コット、はじまりの夏
2 ロボットドリームス
3 ルックバック
4 夜明けのすべて
5 青春18×2
6 サウンドオブフリーダム
7 ビヨンドユートピア 脱北
8 ゴールドボーイ
9 人間の境界
10 ホールドオーバース

次点

ヤジと民主主義
スーパーハッピーフォーエバー
正体

 

でした。

今年もあまり見れませんでしたがそれでも、「コット、はじまりの夏」と「ロボットドリームス」は生涯ベストテン級!!!!。
横浜流星さんの大覚醒も見られて満足です。

全部で99本、2025年は、もう少し、100本は観たいです♪

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン 宿泊プラン一覧
伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2024年12月20日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年95本目】映画「ふたりで終わらせる」」観ました。

念願のフラワーショップを開業すべくボストンにやってきたリリー(ブレイク・ライヴリー)は、
ある日店を訪れた脳神経外科医のライル(ジャスティン・バルドーニ)と出会う。
瞬く間に情熱的な恋に落ち、共に日々を過ごすようになった二人だったが、
いつしか彼の愛は思わぬ形で暴走し、リリーは封じ込めていたある記憶を呼び覚ます。
やがて彼女は過去の自分自身と向き合い、ある決意を固める。

アメリカの作家コリーン・フーヴァーが実体験を基につづった小説を映画化。
魅力的な男性と恋に落ちるも、思いも寄らぬ事態に直面した女性の葛藤と再生を描く。
ブレイク・ライヴリーが主演のみならずプロデューサーも兼任し、
ジェニー・スレイト、ブランドン・スクレナーらが共演。
監督はジャスティン・バルドーニが務め、主人公の恋人も演じた。

【感想】
恋の闇を鋭く描く社会派ラブストーリー!

まずストーリー、脚本。
前半の大人っぽい台詞の応酬はとても洒落ていて、素敵。
一転して後半の描写、主人公と恋に落ちる男性、双方のトラウマ描写はかなりきつめ。。。
結構覚悟してみないと気持ちが巻き込まれる脚本だと思います。

演出・演技も前半、後半ではっきり変わります。
はじめはうっとりするような、それこそ王道ラブストーリー。
後半はきつい、タイトな演出。
大きなプロットの回収が有るのですが、おもわずヒエー、と心の中で叫びました。

ただ正直、
元恋人とのやりとりや、
ラストの着地は納得がいかないというか、そんなにうまくいくもんなの?
ご都合主義似感じました。

さて。
恋愛において相互に尊重し会うことの重要さは当たり前なことは皆、全人類わかっている。
わかっていても実装できるかはかなり難しい。
さらにその先、結婚まで進むとスペックや属性も絡んでくる。
さらに難しく感じます。
話を突き詰めてしまえばいつの時代もどの世界でも結局は純度の問題、
好きかどうか、その気持ちを忘れないかどうかに終着する。
わかってるんですけどね、、。

テーマの重要性は理解できるが、展開はこれでよかったのか。
反芻することの多い作品でした。

【評価・つけるとすれば】
3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2024年12月17日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年93本目】映画「コール・ミー・ダンサー」観ました。

ストリートダンスに興味を持ったムンバイの大学生マニーシュ・チャウハンは、一人で練習を始める。
ある日、ダンス大会に出場して注目を浴びた彼は、同じ大会に出場していた選手にダンススクールに通うことを勧められる。
両親に反対されながらもマニーシュはダンススクールの門をたたき、
そこでバレエを教えるイスラエル人のイェフダと出会ったことで、バレエに没頭していく。

遅咲きのインド人バレエダンサー、マニーシュ・チャウハンと彼の師であるイスラエル人のバレエマスター、イェフダを追ったドキュメンタリー。
大学生でバレエと出会い心奪われた男性が、年齢的なハンディキャップを抱えながらも、師と共に困難を乗り越えていく。
ピップ・ギルモアとレスリー・シャンペインが監督を手掛けている。

【感想】
挑戦することの尊さを世界に叫ぶ傑作ドキュメンタリー!

まず構成。

ひとりの大学生がダンスと出会い、バレエに目覚め、尊敬しうる師のもと努力する。
王道中の王道なんですが、
ここに厳しい学歴社会と貧富の差、
インド特有の家族のあり方、
キャリアの成功と挫折など、
ドキュメンタリーとして撮らねばなるまいシーンはもれなく網羅。
晴れやかさと残酷さ、希望と絶望が全部パッケージされています。

そしてキャスト。
これもまた、よくぞここまで取らせることをOKしたな、と感じます。
どの面々も肝の据座り方が半端ない。
主人公自らナレーションを担当し、モノローグ的に進む進行も新鮮だし、
周囲の人物、特に家族とバレエコーチの言葉の引き出し方は特筆。
誰もがエゴに悩み、それでもひとりのダンサーをちゃんと見つめる姿勢には感涙です。

さて。
希望は若者の専権ではなく、誰でも持ってよい。
知ってはいるのですが年齢の壁は厚く、重ねれば重ねるほど「諦め」の理由が増えてしまう。
それでもです。
夢を、目標を達成するにはやはり諦めないこと。
挫折を受け入れること。
成果を成し得ても、それ以上の世界におびえないこと。
そして何より、最初の一歩目の勇気を保ち続けること。

情熱とは何かを今、冷笑が支配する世界に向けて放つ今作。
自分の中の熱を探す90分。

見つめ直しを意識できる素晴らしい体験となりました。

【評価・つけるとすれば】
4.2です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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by alcyon | 映画観た
2024年12月15日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年92本目】映画「ロボット・ドリームズ」観ました。

1980年代のニューヨーク。
マンハッタンで暮らすドッグは孤独を感じ、友人となるロボットを自ら作り上げる。
自作のロボットとドッグが友情を深めていく中で季節は移ろい、やがて夏がやって来る。
ドッグとロボットは海水浴に出かけるが、ロボットがさびついて動けなくなってしまう。

サラ・ヴァロンのグラフィックノベルを原作に、ドッグとロボットの友情を描く長編アニメーション。
1980年代のニューヨークを舞台に、孤独なドッグが自分の手で作ったロボットと絆を深めていく。
監督などを手掛けるのはパブロ・ベルヘル。
第96回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた。

【感想】
アニメーションだからこそ成し得た金字塔のような映画!

まずストーリー、脚本。
作画と音楽だけで綴られるのですが、
ロボットの表情、ドックのしぐさ、一つ一つが生き生きとしていて。
台詞が一切無くとも十分な心理描写、圧巻のストーリーテリングです。

次に演出などなどについて。
80年代のレトロな雰囲気がベース。
アースの名曲「セプテンバー」をはじめ、選曲が抜群によい!
特に前半の踊るシーン、最後の踊るシーン、は必見です。

さて。
この映画を鑑賞し終わってどうしても思ってしまったのは、
もう会えなくなってしまった「友人」のこと。

いつだって寄り添ってくれて、
その微笑みは僕を癒やしてくれて、
まなざしは優しさ溢れ。

一緒に過ごした、
そのかけがえのない日々ももはや思い出。
時々しか思い出せないのも正直なところ。

それでもきっとあの日が来れば思い出す。
この曲を聴けば思い出す。

思い出すことの尊さ、
共に生きた日々の大切さを思い出させてくれた鑑賞体験でした。

【評価・つけるとすれば】
4.4です。僕は号泣でした。。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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by alcyon | 映画観た
2024年12月13日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年90本目】映画「正体」観ました。

殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)は脱走に成功。
日本各地で潜伏しながら逃走を続ける鏑木が沙耶香(吉岡里帆)や和也(森本慎太郎)、舞(山田杏奈)らと出会う一方、
彼を追う刑事の又貫(山田孝之)は沙耶香らを取り調べる。
しかし彼らが語る鏑木の人物像はそれぞれ全く異なり、まるで別人のようだった。

藤井道人が監督を手掛け、染井為人の小説を原作に描くサスペンス。
変装と潜伏を繰り返しながら、日本中を巡る指名手配犯の488日間にわたる逃走劇を映し出す。
主人公の青年を横浜流星が演じ、吉岡里帆のほか、森本慎太郎、山田杏奈、山田孝之らがキャストに名を連ねる。

【感想】
正義とは何か、真実とは何か。
その「正体」をクッキリとあぶりだす力作!

まず、ストーリー、脚本。

脱走、逃走、そして結末への展開は王道中の王道。
無理にひねらず、観客が没入できるポイント、フックを多く作り、
その一つ一つを丁寧に回収していく。
前半のトルク、後半の加速感も効いている。
俳優陣の演技をいかに引き立てるか、配慮も行き届いた十分すぎる脚本でした。

そして演出演技。

なんといっても横浜流星さん。
熱演とか、好演とか、そういうありきたりな言葉の枠には収まりきれないほどの熱量。
まさに「役を生きている」といった様相。
これは、もしかすると、あるぞアカデミーと感じさせられる怪物感。
すさまじいモノをみせてもらいました。
脇を固めるキャスト陣も十分に見応え有り。
吉岡里帆さんの真の通ったまなざしや、
森本慎太郎さんの不安と優しさの折り混ざった表情、
山田杏奈さんの覚悟、
そしてなにより山田孝之さんの苦悩。
多くの作品に携わってきた手練れの俳優陣が、それぞれのベストを更新する。
その意気込みがすさまじく伝わるアンサンブル。
もっといえば、この作品のテーマを社会に必ず届けるという使命感が感じられました。

さて。
今作から考えてしまうのはやはりえん罪、そして「あの」事件のこと。

人が裁く。
間違いが起こる。
罪なきものが命を落とし、社会のどこかで真犯人が生きている。

「えん罪は起こらない、司法は間違いを犯さない」
そうであってほしいが、可能性をおり含めないのはやはり間違っている。

作中、横浜流星さん演じる鏑木ほどの強さを皆が持ちうるとは到底思えない。
強いメッセージを感じざる得ませんでした。

映画のラストシーン。
もちろん現実では手続き上こんな感じじゃ無いでしょう。
それでもこれほど祈るような気持ちで迎えた映画は無かったです。

人を信じ希望を持つ。
正義、真実は報われる、それこそを信じてよい。

感謝の気持ちが芽生えるような映画体験でした。

【評価・つけるとすれば】
4.3です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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