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アルシオン通信

Alcyon Blog

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2024年02月25日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年10本目】映画「コット、はじまりの夏」観ました。

ドキュメンタリーを中心に活動してきたコルム・バレードが監督を務め、第72回ベルリン国際映画祭で上映されたドラマ。
大家族の中で居場所を見つけられずにいた9歳の少女が、親戚夫婦のもとで夏休みを過ごし、生きる喜びを実感する。
マイケル・パトリックのほか、キャリー・クロウリー、アンドリュー・ベネット、キャサリン・クリンチらが出演する。

1981年、アイルランドの田舎町。
大家族の中で寡黙に暮らす9歳のコット(キャサリン・クリンチ)は、夏休みを親戚夫婦のショーンとアイリンが営む農場で過ごす。
アイリンに髪をとかしてもらったり、ショーンと一緒に子牛の世話をしたりと、
緑豊かな環境で穏やかな日々を送りながら、二人からの惜しみない愛情を受けるコット。
ショーンたちとの時間を重ねていくうちに、コットは自分の居場所を見つける。

【感想】
美しい自然と、静かな感情の交感が豊かな情景を見事に導く、控えめにも大傑作!

まずストーリー。
まずなんと言っても素晴らしいのは台詞の数と研ぎ澄まされ方。
説明過多をギリギリまで抑え、それでいて必要な感情は染み出してくる、絶妙な言葉のセンス。
ト書きに書き込まれているだろう、例えばちょっとした手の動き一つ一つも非常に精密。
言語表現と非言語表現、どちらの良さも十分引き出された十分すぎる脚本です。

次に演出だったり演技だったり。
すべてのシーン、丁寧に、大切にカットしたのだと感じる誠実な演出。
あえてだと思う、スタンダードサイズでの撮影も素晴らしい。
光の描写、緑の濃さ、水の反射、建物にも映し出される家族の風景。。
すべてに意味のあるシークエンス、眼福でした。

演技は主演のキャサリン・クリンチさんが素晴らしすぎて、、、。

たたずむ、走る。
うつむく、前を見る。
ただこれだけでこれほど多彩で細やかな演技。
天才子役なんてありきたりな言葉では収まらない才気。
この発見だけでのこの映画を見る価値ありです。

もちろん、周りの大人たちの演技も素晴らしい。
母性や父性、家族の有り様の難しさを的確に演じ分けていく技術力。
引き算の演技が求められるなかでもなおこの作品にかける思いが伝わってくる、熱量の高さ。

本当にこの家族がそこにいるように見える。
監督と役者の見事なコンビネーション。
これもまた幸せな体験でした。

さてさて。

家族の風景はいつの時代も難しく、もどかしく。
経済的な現実の前にネグレクトは常に紙一重で。
それでも子供に優しさの光を求め、
それ故に大人は与える光の細さに悩み苦しむ。

スコットランドの情景を包んでいた光は、紛れもなく優しさ。
優しさを忘れなければ、きっと、どんなことが起きても、一緒にいられる。

親世代、とりわけ「父親」には厳しい問いが投げかけられるこの映画。

ラストのシーン。
走る少女の見た先の光景。
最後の台詞。

僕は希望と捉えたいと思います。

よい映画でした。
とてもよい映画でした。

【評価・つけるとすれば】
4.6です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2024年02月18日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年09本目】映画「ニューヨーク・オールド・アパートメント」観ました。

安定した生活を求め、ペルーを離れ不法移民としてニューヨークで暮らす一家の姿を描いたドラマ。
メガホンを取るのはマーク・ウィルキンズ。
マガリ・ソリエルのほか、アドリアーノ・デュラン、マルチェロ・デュラン、タラ・サラーらが出演する。

ラファエラ(マガリ・ソリエル)は、双子の息子(アドリアーノ・デュラン、マルチェロ・デュラン)を連れて祖国ペルーを離れ、不法移民としてニューヨークで暮らしている。
安定した生活を得ようと、ラファエラはウェイトレスをしながら女手一つで息子たちを育て、彼らも配達員の仕事をして家計を支えていた。
あるとき、息子たちは謎めいた美女クリスティン(タラ・サラー)と出会い、強く惹かれる。
一方ラファエラは、ある白人男性からの誘いに乗って飲食店をオープンする。

【感想】
支え合う気持ち、その純度の高さが夢を紡ぐ。甘さと苦さが見事に交錯するジュブナイル!

まずストーリー。
アメリカの移民の有り様を土台。
青年が大人に変わる時期をしっかり捉えた縦軸と、
どこまでも子を思う母の愛を横軸に展開する王道感。
ほろ苦さや甘さ、ピリ辛などの味付けも多彩な展開。
会話のテンポも緩みのない脚本です。

次に演出や演技。
一人一人の人間模様を想像していたよりしっかりと深掘り。
それでいて散漫にならないのは的確な演出プランがあってこそ。
また応える俳優陣の演技も実に見事。
必要なところはしっかりとそぎ落としてゆく引き算の役作り。
感情のころし具合。
TVドラマでも演劇でもない、映画仕様、見応え十分でした。

ただ、強いて言うならですが、
青春のリビドー的なシーンはほかにも撮り方があったと思います。
ちょっと全体の中で浮いてる、もしくは予定調和的に感じるシークエンスになっていて、ここだけは残念でした。

さて。
ジュブナイル的な映画であるのですが。。
やはり考えてしまうのはアメリカ社会と移民、そして「僕らの日常」でした。

ラファエラと子供たちの物語はどこまで行っても「透明人間」で、社会の片隅で目立たず生き延びる事を強いられていて。
夢を持つことを許されず、それでも持ってしまう希望は必要悪な労働力として食い尽くされる。
張り詰めた生活の中で油断をすると国家の正義の名の下に無情で惨い谷底へ突き落とされる。

あー大変だなあ、、、と眺めていられるほど果たして「他人事」なのか。
この家族の物語は実は「隣人の生活」場合によっては「近未来の自分たち」そのものなのではないか。

大きな経済の仕組みの中で倫理だったり、人間性だったりが置き去りになっていく社会を痛切に描きだした今作。
僕はあのラスト、希望と捉えたい。

世界は苦いだけではないと信じたくなる作品でした。

【評価・つけるとすれば】
3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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by alcyon | 映画観た
2024年02月12日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年08本目】映画「ビヨンド・ユートピア 脱北」観ました。

北朝鮮から韓国に亡命しようとする家族と、彼らに協力する人々に密着したドキュメンタリー。
命懸けの危険な旅に出たある一家を、韓国の牧師やブローカーらが協力して助けようとする。
監督を務めるのはマドレーヌ・ギャヴィン。
サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門で観客賞を受賞した。

これまで多くの脱北者の手助けをし、彼らを韓国で支援してきたキム・ソンウン牧師に、緊急のミッションが発生する。
それは北朝鮮から中国へと渡り、山間部で行くあてがなくなってしまった80代の女性と幼い子供2人を含むロ一家5人を脱北させることだった。
キム牧師の指揮のもと、各地に点在する多くのブローカーが連携し、
中国、ベトナム、ラオス、タイを経由して、亡命先の韓国への脱出作戦が行われる。

【感想】
目をそらすことの罪を浮き彫りにする、ドキュメンタリー映画の頂点的傑作。

まず構成。

ドキュメンタリーですのでほぼ時系列に2つのミッションが進行します。
スマホと隠しカメラを使い、緊迫感溢れる「現場」を撮りきる。
再現映像もなし。
見せない部分もなし。
主眼点もクッキリしていてわかりにくさも排除。
今目の前で起きている、と十分以上に感じさせてくれる作りには脱帽でした。

そして登場人物や脱北に至る進行。
これもまた鬼気迫る、刮目に値する描写の数々。
なぜ脱北なのか、という論点から一ミリたりとも目をそらさせない。
監督の強い意志を感じる進行には強い共感を感じました。

さて。

捕まれば強制送還。
待っているのは死。
自然さえ目の前に立ちはだかる。
その一歩が絶望なのか希望なのかすら見えない深い闇へ飛びこまなければいけない、
過酷で残酷、むごすぎる北の日常。
長すぎる旅路を行くのは、我々と同じ無垢な市井の人々であることに改めて衝撃を受けました。

世界にはまだ少なからず独裁者や独裁政権が存在しており、
不当に虐げられる人がいる。
またそれを勇気を持って、命がけで伝え様とする人がいる。

できないことを理由に、忘れるふりをするのは、加担しているも同じ。

コミットできない事へのふがいなさ。
思わず目をそらしてしまった事への罪悪感。

心に置きとどめ、できない理由よりできることを探したいと強く感じる作品でした。

【評価・つけるとすれば】
4.4です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2024年02月08日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年07本目】映画「枯れ葉」観ました。

アキ・カウリスマキ監督によるラブストーリー。
フィンランドのヘルシンキを舞台に、孤独な男女がかけがえのない愛を見つけようとする姿を描く。
アルマ・ポウスティ、ユッシ・ヴァタネン、ヤンネ・フーティアイネンとヌップ・コイヴらが出演。
社会の片隅で懸命に生きる労働者たちを巡るストーリーは、第76回カンヌ国際映画祭で審査員賞を獲得した。

北欧フィンランドの首都・ヘルシンキ。アンサは理不尽な理由で職を失い、酒浸りのホラッパは建設現場で働いていた。
ある晩、カラオケバーで出会った二人は、互いの名前も知らないまま恋に落ちる。
しかし不運な偶然と厳しい現実によって、そんなささやかな幸福さえ彼らの前から遠のいてしまう。

【感想】
厳しい寒さを優しさが包み込む。
生活のすべてが詰まった美しい物語。

まずストーリー。
少し古め?ヴィンテージ感を感じさせる設定。
ファンタージー感と現実感をギリギリのさじ加減でミックスした不思議な味わいの脚本です。

そして演技、演出。
あくまでも日常を淡々と。
その中で進む物語、あくまでも暖かく。
監督の作家性を強く感じる演出です。

俳優陣も実に自然な演技。
大仰な表現は避け、日々を、生活をカメラを意識せずに。
まるでいつスタートがかかって、どこがカットだったのかわからない。
いったいどんなメソッドなのか、不思議だがしっくりくる映像体験でした。

さてさて。
日々暮らしていいれば、孤独、さみしさはいつもつきまとう。
自立、自律に完璧さはなく、
時に情けなかったり、やるせなかったりは避けがたく。
そんな中でも、誰かと出会い、ともに過ごし、小さな愛を育む。
それこそが希望なのではと感じます。

冒頭、ラジオからある現代的なニュースが流れます。
見事なアンチテーゼ。
解決の糸口はここにこそあると感じさせてくれる一本でした。

【評価・つけるとすれば】
3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2024年02月04日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年06本目】映画「葬送のカーネーション」観ました。

第35回東京国際映画祭「アジアの未来」部門に出品されたロードムービー。
亡き妻を故郷に埋葬するため彼女のひつぎを運ぶ男とその孫娘が、行く先々でさまざまな人たちと出会う。
監督を務めるのはベキル・ビュルビュル。シャム・シェリット・ゼイダン、デミル・パルスジャンらが出演する。

トルコ南東部。年老いたムサ(デミル・パルスジャン)は、故郷に埋葬するという亡き妻との約束を守ろうと、
彼女の遺体を納めたひつぎを孫娘のハリメ(シャム・シェリット・ゼイダン)と共に運びながら故郷を目指す。
ハリメは紛争の続く故郷には帰りたくなかったが、両親を亡くしたため仕方なくムサと旅を続けていた。
ムサは故郷へ向かう道中でさまざまな人と出会い、彼らの言葉から多くの悟りを得る。

【感想】
静謐な時間の中に現れる世界の姿。「希望」とは何かをあぶりだすファンタジー。

まずストーリー。
まず設定が絶妙。
おじいさんと孫娘がトルコからシリアまでを目指すロードムービー。
その道のりで様々な人々と出会い、数多の言葉を投げかけられる。
メタ的でもあり、そうでもなさそうでもあり、、。
目を耳を離せない物語になっています。

そして演技や演出など。
とにかく主軸二人の台詞が少ない。
なので細かな表情をしっかり追うのが必須なのですが、
これまた演技が細かい!
出会う人々の台詞、会話、これまた前述したとおり示唆的で意外なほど表現豊か。
単調に感じるところもないわけではないのですが、緊張感のある演出でした。

さて。
トルコ。シリア間の国境。
おそらくこのボーダーを越えるのは世界でも最難関のはず。
最愛の土地にして、憎しみの大地を目指す心境とはいかばかりか。
そしてこれが、世界中至る所であるのかと思うととても他人事には感じられず。

小さかったはずの考え方や文化の違いが、
少しのずれを生み、
やがて大きな分断となり、
いつしか人のつながりを断ちきっていく。

ささやかな希望すら描き出すことはもはやファンタジーに映し出すしかない。。
監督の提示した荒涼とした風景描写はそのまま世界への諦観であり警鐘。

自分と他者との摩擦を丁寧に扱い、尊重し合うことの重大さを痛感する作品だったと思います。

【評価・つけるとすれば】
3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2024年02月01日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年05本目】映画「ヤジと民主主義」観ました。

安倍晋三元首相の遊説中、警察官が政権批判の声を上げた市民を取り囲み、移動させた問題を追ったドキュメンタリー。
この問題をおよそ4年にわたって追いかけ、その後書籍化もされたHBC北海道放送報道部の2020年のドキュメンタリー番組に、
当事者らへの追加取材を行い劇場拡大版として公開する。山崎裕侍が監督などを手掛け、作家の落合恵子が語りを担当する。

2019年7月15日、当時首相だった安倍晋三氏の街頭演説中にヤジが飛び、政権批判の声を上げた男性を数名の警察官が取り囲んでその場から移動させた。
同じころ、増税反対を訴えた女性も警察官に取り囲まれ、引きずられるようにして移動させられる。
その後、市民2人が北海道を相手取り慰謝料などを求める裁判を起こす。

【感想】
これは破格の興味深さ!民主主義の源流、その分水嶺を探しだす、貴重な映像体験!

まず構成。
実際に起きた2019年の「事件」から本日に至るまでの「映像的事実」。
よく残っていたな、、よく撮っていたなということだけでも賞賛に値します。
時系列をしっかり追いつつ、登場人物の核に迫るアプローチも完全に成功。
観客の理解しやすさを十二分に考慮しつつ、事の重大さを置き去りにしない、バランスも見事でした。

そして演出というか撮影意図。
まず、「ヤジ」がなぜ民主主義に必要不可欠なのか、からブレない。
バランスをとっていわゆる体制側の立場も入れ込むとか、そういうバランス感覚の発露=忖度なし。
この鮮明さは実に潔し。
主に語られる二人の人物への接し方も中途半端さがない。
人物背景の書き込みもある意味容赦ない。
潔さと容赦なさがこの事件の意味に深みと広さをもたらす。
制作陣の覚悟を感じる作りでした。

さて。
公共の安全と表現の自由は両立しないのか、は大きな問題。
僕は確実に両立すると思っていますし、過去の例を見ても明らかに感じます。
道警のやり口はいかにも杜撰。
これは十分反省していただきたいところですが、プライドが邪魔をする様は見にくいとしか言い様がない。。

また、
表現の自由、発言の自由、ひいてはヤジの意味、デモ権はまさに権力に対して発動するものだということを僕らは知らなさすぎるということも痛感。
ここは権力の暴走を止める最前線にして最終防衛ラインであることにも自覚が足りなかったように自戒します。
三権を監視する第四の権力、マスコミの役割を果たしきったHBC、本来あるべき姿を見せてくれた二人の市民には心から感謝したいと思います。

【評価・つけるとすれば】
4.3です。

ちなみに
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by alcyon | 映画観た
2024年01月29日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年04本目】映画「市子」観ました。

劇団「チーズtheater」を主宰する戸田彬弘が、旗揚げ公演でもある舞台「川辺市子のために」を自ら映画化。
プロポーズされた翌日に突如失踪した女性の壮絶な半生を描く。
過酷な境遇に翻弄されて生きてきた主人公を杉咲花、彼女の行方を追う恋人を若葉竜也が演じるほか、
森永悠希、倉悠貴、渡辺大知、宇野祥平らが共演。
上村奈帆が戸田と共同で脚本を務め、戸田監督作『名前』などの茂野雅道が音楽を担当する。

3年間共に暮らしてきた恋人・長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズされた翌日、突如姿を消した川辺市子(杉咲花)。
呆然とする義則の前に彼女を捜しているという刑事・後藤(宇野祥平)が現れ、信じ難い話を明かす。
市子の行方を追って、義則は彼女と関わりのあった人々に話を聞くうち、彼女が名前や年齢を偽っていたことが明らかになっていく。
さらに捜索を続ける義則は、市子が生きてきた壮絶な過去、そして衝撃的な事実を知る。

【感想】
「市子」の涙が、笑顔が、突き刺さる。「救済」という言葉の意味を強く問いただす、リトマス試験紙のような作品。

まず、ストーリー、脚本。
「ある社会問題」を真っ正面から書き切った、これは相当な覚悟。
台詞も多弁にならず、そぎ落としも十分。
ト書きで状況設定をしていくのも好感度が高く。
映画としての質を十分に担保できています。

そして演出、演技。

豊かではないが幸せ、市井の人々の風景を十分に映し出す。
貧しさも不幸も避けがたい状況、解決不可能感もこれでもかと表現。
心が震え、歯を食いしばってしまうようなシーンの連続には体力的なものを要求されますが、
作品の主題からブレずにまっすぐな点は大いに共感しました。

そして演技。
杉咲花さん、、。
もはやこのような社会性の高い映画には欠かせない存在。
ほかの誰が演じてもおそらく実存感がない。
凄まじい高みにいることが確認できます。
また、若葉達也さん、宇野祥平さんと確実すぎるキャスティング。
演技のぶつかり合いはもはや唸る以外何もできないレベル。
見応えはこれまた十分過ぎました。

強いていうならラストの件、その結末、市子の行為。
この一連の結果は肯定と否定がいり交わるとは思うのですが、僕は否定派。
それだけは残念でした。

さて。
法治国家といえど当然に法律は万能ではなく。
法律自体が間違っていることだって忘れてしまい、社会との不合理に加速感を与えてしまうこともある。
これを忘れてしまうと、どうしても社会から何かがこぼれるように思います。
この作品では、幾つかの大きな社会問題と、その中でも懸命に生きる、そして人を愛する様を描いています。

とても他人事とは思えない。
いつか手のひらの上の幸せがするっとこぼれてしまうかもしれない。
だから、今、目の前にある幸福、すぐ隣にいるあなたから、目をそらさず、まっすぐに向き合わなければならない。

社会問題にコミットする気持ちも新たになりました。
強くおすすめの一本です。

【評価・つけるとすれば】
4.1です。

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by alcyon | 映画観た
2024年01月22日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

楽天トラベル
【2023年】日本全国の人気オーベルジュランキングにて
当館アルシオンは 7位に受賞いたしました!

これもひとえにお客様のおかげです。

感謝感激・・・

身の引き締まる思いで、
これからもより一層精進してまいります。

今後とも、がんばります!!

【掲載記事はこちらです】

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by alcyon | お知らせ
2024年01月21日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年03本目】映画「きっと、それは愛じゃない」観ました。

ロンドンを舞台に、結婚観の異なる幼なじみの男女を描くラブストーリー。
ドキュメンタリー監督の女性が、親が選んだ相手との結婚を考えている友人を撮影する。
メガホンを取るのはシェカール・カプール。リリー・ジェームズ、シャザド・ラティフのほか、シャバナ・アズミ、エマ・トンプソンらが出演する。

ドキュメンタリー監督のゾーイ(リリー・ジェームズ)は、幼なじみで医師のカズ(シャザド・ラティフ)と久しぶりに再会し、彼が見合い結婚をすると聞いて驚く。
興味を持った彼女は、カズの結婚までの道のりを次回作として撮影することを決める。
ゾーイがなかなか運命の相手と出会えずにいる一方で、オンラインで見合いをして婚約までできたと報告するカズに対し、
ゾーイは自分がある感情を抱いていることに気づく。

【感想】
恋が、愛が国境、文化を越えていく!。美しく、かわいらしいラストは必見!

まずストーリー、脚本について。
ベタベタのラブストーリーを大いに期待していたのですが全然違う!
宗教的慣習における家族愛と自由社会における恋愛を交差させながら、グイグイとトルクの効いた推進力。
そこに仕事と結婚の意味を鋭く打ち込む、骨太感は秀逸。
台詞回しの表現もシンプルながら洒落ていて、イギリス、ロンドン、マルチカルチャーという枠を越えた共感を呼ぶ作り。
これはお見事としか言い様がありませんでした。

次に演出や演技。
とにかくリズムが心地よく、軽やかなピアノJAZZ、あるいはポップスを聴いているかの様。
役者陣の軽妙で、それでて芯の通った演技も見応え十二分。
重要な伏線の貼り方が若干あざとく感じましたが許容範囲。
なにより最後の着地点、あのラストシーンのかわいらしさ、美しさ。
ネタバレは避けますが、ここだけでも必見です。

さてさて。
この映画、本当に思い当たる節が多くて、。

幼さ故に気づかなかったこと。
成熟が邪魔をすること。
理解が及ばないことに対する自己防衛。
なにより「愛」の難しさ、、。

コントロールしがたいものが多すぎて、
可視化されるとこんなにも共感してしまう。

本当に生きる、生活するとはアイデンティティを見つける旅路なのだなあと強く感じることができた作品でした。

【評価・つけるとすれば】
4.2です。

ちなみに
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2024年01月20日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年02本目】映画「カラオケ行こ!」観ました。

和山やまの漫画を実写映画化。
とある事情から歌がうまくなりたいヤクザと、彼の歌の指導をすることになってしまった中学生の交流を描く。
山下敦弘がメガホンを取り、野木亜紀子が脚本を担当。
中学生に歌の指導を頼むヤクザを綾野剛、
彼に歌を教える中学生をオーディションで抜てきされた齋藤潤が演じる。

合唱コンクールの強豪校・森丘中学校合唱部部長の岡聡実(齋藤潤)は、ある雨の日、ヤクザの成田狂児(綾野剛)から突然カラオケに誘われる。
狂児は組主催のカラオケ大会で最下位になった者への罰ゲームを回避するため、何としても歌がうまくなりたいと言い、聡実に歌の指導を頼み込む。
不本意ながらも狂児に歌のレッスンを行う聡実だったが、やがて二人の間に奇妙な友情が芽生えていく。

【感想】
思春期と成熟が見事に交差する、おそらく2024年を代表するであろう本格ジュブナイル!!

まずストーリー、脚本。
原作は一応既読だったので意表を突かれることもない、はず。。。
なのにグイグイと引き込まれる台詞回し。
言葉数は多くも少なくもなく、ボキャブラリーも的確。
ちょっと毒のあるところも原作を崩さず、それでいてオリジナル感もあり。
楽しい!と素直に感じるストーリー展開でした。

そして演出、演技。

まず綾野剛さん。
カラオケがテーマの映画ですので歌唱が必須。
うますぎても下手すぎてもだめなところ、見事なまでに上手い寄りの下手。(超褒めてます)
このアプローチは相当難しかったはずなのでもう拍手しかありません。

主演の斎藤潤さんも綾野さんにがっぷり、負けない熱演。
思春期独特の「ものを知らない」危うさや、純粋さをきっちり以上に表現しきっていて、
監督も相当手応えを感じたはず。
今後も楽しみなライジングスターを発見した喜びに浸れます。

音楽映画なので選曲も大事、映画全体のリズムも大事。
これも全く問題なし。
カラオケシーンは楽しいし、映像も含めたテンポもよいし、中だるみも感じない。
コンパクトで引き締まった作劇はとても好感が持てました。

さて。
思い起こせばあの頃。
15歳前後の記憶は意外と鮮明で。
特に「大人の扱い」には四苦八苦していたのを思い出します。

そんな大こじれの日々、フラットに扱ってくれた「あの人」の暖かさ。
苦しさを素直に打ち明けられた「あの日」の尊さ。
今の僕がもしちゃんとした大人であるならば、あの日、あの関わりこそが礎。
感謝とともに、大人の意味を考える、よいきっかけとなりました。

自分の過去と現在を見事につないでくれる映画。
特別におすすめです!

【評価・つけるとすれば】
4.3です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
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アルシオンのオフィシャルブログです

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こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
伊豆の四季やイベント、グルメ情報などを中心に、時々は好きな映画や本などのこともUPしていきます。
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