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アルシオン通信

Alcyon Blog

2022年06月19日 の投稿
2022年06月19日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年35本目】映画「さがす」観ました。

原田智(佐藤二朗)は、中学生の娘・楓(伊東蒼)と大阪の下町で暮らしていた。
ある日、彼は娘の楓に指名手配中の連続殺人犯を目撃したと告げ、その翌朝突然姿を消す。
警察は本腰を入れて捜索してくれず、楓は自分の力で父を捜して歩く。
ようやく日雇い現場に父親の名前を発見して訪ねて行くと、そこには全くの別人の若い男性がいた。

片山慎三が監督と脚本を手掛けたドラマ。
一人残された娘が、突然行方をくらませた父親を探し始める。
佐藤二朗が父親、伊東蒼が娘を演じ、清水尋也、森田望智らが共演する。
第26回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門に出品された。

【感想】
事前情報、作品のプロットからはたどり着けない、ちょっと想像の上を行く展開の物語。

まず脚本、ストーリー。
よくある時系列回収ではあるものの、
整理整頓がきっちりしているので時空に置いてきぼりになることはなし。
テーマも魅力的で展開もスピーディー、緩急もあるリズム感の良さは秀逸。

次に演出、俳優陣。
佐藤二朗さんはこういうシリアスな役のほうが多分本質。骨太感のある、トルクの効いた演技。
対する清水尋也、今作でもその才能は炸裂。この役、他に誰ができるの?怖ささえある完成度。
伊東蒼さんと佐藤二朗さんの最後の対話も含め、きっちりしていたと感じます。

ちょっとだけ難点は
・ポン・ジュノイズムなのかもしれませんが、キッチリし過ぎている。。
・回収は見事なんですが、これもまた見事すぎで、こんなにうまくいくかなあ。。
ぐらいでしょうか。

善悪。
真実と虚偽。
正常と異常。

どれもが矛盾しながらも確かに僕の中、あなたの中にも在る、さあどうすると問いかけてくる今作。
今の世界を俯瞰する意味でも必見作だと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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by alcyon | 映画観た

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