こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2025年24本目】映画「サブスタンス」観ました。
【解説・あらすじ】
50歳を超えたかつての人気スター、エリザベス(デミ・ムーア)は容姿の衰えによる仕事の減少に悩まされていた。
そんな状況に危機感を募らせる中、ある新しい再生医療を試すことにする。
彼女の美と若さに対する執着はやがて暴走を始め、狂気と化していく。容姿の衰えに悩む元人気スターが、美と若さに執着するあまり狂気にとらわれていくホラー。
監督・脚本を務めたのはコラリー・ファルジャ。
再生医療によって若返りを試みる主人公をデミ・ムーアが演じ、
共演にはマーガレット・クアリー、デニス・クエイドらが名を連ねる。
第77回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞するなど各地の映画祭で高い評価を得た。
【感想】
人間の光と影を狂気的な色彩で撮りきった快作。
まずストーリー。
前半から中盤にかけての展開はスピーディー。
ハリウッドを舞台にルッキズムの醜悪さ、
いびつな男性社会の中での女性のいきづらさを軸に、
エリザベスが再生医療にはまっていく様を一気呵成に展開。
見応えもテーマ性も十分、だったのですが、、。
途中からこれまた一気に迫力のホラー展開。
着地点が見えない中進む脚本は賛否が分かれるところでしょう。
そして演出演技。
なんといってもデミムーアの体当たりぶり、振り切りぶり特筆。
よくこの役を受けた、、俳優としての気骨を目の当たりにできます。
もう一人の”主役”マーガレット・クアリーもこれまた目を見張る演技。
丁々発止の演技合戦は見応え十分でした。
ただいかんせんラストにかけてのホラー展開は想像以上に過激、いや過酷、、。
ゴア描写が苦手な人はまず観ていられないでしょうし、ストーリーも役者陣の奮闘も吹き飛ばす勢い。
あまりの展開に最後はもう笑うしかないといった感情になりました。
さて。
日々の生活していれば
ルッキズムに振り回され、
いつの間にか男性社会の暴力性に加担している、
無自覚な日々に思います。
振り返って今作、作品の構成には僕自身賛否を覚えますが、テーマ性には目を向けなければならないのも事実。
ちょっと我慢が必要な作風ですが考えさせられるものもありました。
【評価・つけるとすれば】
3.7です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければぜひぜひコメント・クリックをお願い致します↓